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開城工業団地からの撤収で韓国人職員7人を帰さない、などという北朝鮮の措置は決して許されない。 [国際問題]

(1) 韓国統一省は4月29日、南北共同事業の開城(Kaesong)工業団地からの全従業員の撤収を同日中に完了する予定と発表したが、その後、北朝鮮は、北朝鮮労働者の給料未払い等を理由に韓国人職員7人の帰国を許さない状態が続いている。

(2) しかし、一方的に開城工業団地を閉鎖したのは北朝鮮であって、今回の件で北朝鮮側に責任があるのは明らかで、北朝鮮労働者の給料未払いの責任を韓国側に主張し、韓国人職員の帰国を認めない、などということが許されてよいはずがない。

(3) これまで南北朝鮮の、極めて厳しい緊張関係においても、相手国の人間を帰さない、などということは決ししないという信頼関係があったはずである。

 ところが今回、戦時に近い状態になったからといって、韓国人職員を帰さないなどということが許されてよいはずがない。こんなことがあって、今後、韓国人の誰が、北朝鮮の工業団地へなど行くだろうか。そういうことが一度でもあれば、韓国の、北朝鮮に対する信頼関係は完全に無くなってしまった。またそれは、その他の国の北朝鮮への信頼も、さらにまた地に落ちたというべきである。こんなことが絶対に許されてよいはずがない。