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唯一の被爆国である日本が、安保条約で米国の核の傘で守られ、核兵器禁止条約にも反対するなどというのは、言語同断である。 [国際問題]

(1)ことしも8月になり、広島、長崎、終戦記念日と、戦争や核軍縮について考える季節がやってきた。

 これまでこのブログでも、唯一の被爆国である日本が、アメリカの核の傘の下で、いつでも核兵器を使うぞ、という体制に守られる、ということでよいのか、などという意見を表明してきた。



(河野外相が、核を含むあらゆる能力で日本を守るという米国と合意したのは不当である)



(日本が核兵器禁止条約をボイコットする態度は許せない)



(核先制不使用宣言に反対する安部首相の申し入れは被爆国首相として絶対に許されない)



(核先制不使用宣言をしない日米韓は、北朝鮮の核実験を批判できない)



(日米共同声明で、「米国が、核使用で日本の防衛に関与する」ことの発表は許せない


(2)唯一の被爆国である日本が、核兵器禁止条約に反対したり、米国の核兵器先制不使用宣言の検討自体に反対したり、つまり、米国が日本防衛のために核兵器を実際に使用することを前提にした確認を、折につけて米国と行うなどして、いざというときは具体的に、米国が日本のために核兵器を使用するように求めていることは、決して許されないものである。


(3)唯一の原爆投下国であるアメリカにしてみれば、原爆の被害者である日本人は、所詮、別の国の者、多くは別の民族、別の肌の色の者である、ということかもしれない。しかし、こと日本人にとっては、同じ日本人が凄惨、まさに筆舌に尽くしがたい被害に遭ったものである。また、原爆の被害の実態は日本では毎年、8月を中心にに被害者の実体験が報道されるとともに、多くの日本人は、小学校から高校に至るまでのどこかで、修学旅行等で広島、長崎の原爆記念館を訪問し、その記録を実際に目にして、また、その他の機会においても、平和教育の一環として原爆の悲惨さ、核軍縮の必要性も学習している。

 つまり、ほとんどの日本人は、原爆の悲惨さを我が事として子供の頃から学習し、知悉しながら、それでも、アメリカが原爆を使用することについて、それを制限していこうとする行動を、国家としては、具体的に起こさず、冒頭に書いた過去の当ブログでの指摘のとおり、核兵器禁止条約に反対し、またオバマ大統領時代、アメリカが各兵器先制使用を行わない宣言を検討した際も、わざわざ反対の意向を伝達するようなことまでしているのである。


(4)結局、日本は、核廃絶などと、高邁なことは言っているけれども、それは、アメリカが現に核兵器を世界で一番保有して、先制攻撃も辞さず、まさに日本に危害を加えるような、あるいは加えたような国は核兵器で攻撃してくれることから、それなら、それ以外の国は、核兵器を持たないようにすれば日本は安心だ、という前提で、核廃絶を訴えているに過ぎない、ということになるのである。


(5)他国、例えば北朝鮮にしてみれば、そのような日本の状況を看破し、日本のような偽善的な建前としてではなく、北朝鮮国民が不当な核兵器による威嚇により理不尽なことを強いられるのを避けるため、あるいは、まさに核攻撃から国民の命を守るために、自らも核武装をする、ということに対して、反論できる理屈はない、ということになってしまうのである。


(6)ほかの、どの国でもない、世界で唯一の被爆国である日本は、原爆の悲惨さを、世界のどの国よりも圧倒的に国民全体で知っているのであるから、いかなる理屈もなく、二度と原爆の被害者を出さないために、原爆を世界から無くしていくことが重要であることを世界で一番知っているのであるから、その核兵器に守ってもらう、日米安保条約を締結しているところまでは、歴史の経緯からやむを得ないと言えるとしても、せめて、アメリカが核兵器先制不使用宣言をするように働きかけていくことについては、特に日米安保体制に問題を生じさせるものではなく、いわば、唯一の被爆国の国民の権利として、実行していくべきである。日本がその先頭に立たなければ、世界のほかの、誰がそれをするのか。

 今まさに日本がこれを実行していかなければ、原爆の被害に遭った多くの同胞に対して、合わせる顔がない、実行していく絶対的責務があると考えるものである。

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世界は、トランプ大統領の蛮行を決して許してはならない。 [国際問題]

(1)トランプ大統領が米軍に指示して、イランのソレイマニ革命防衛隊司令官を、2020年1月3日に殺害した。また、それによってイラン上空で、ウクライナの民間航空機がイラン軍によって誤爆され、多数の死者を出す、大惨事も引き起こされてしまった。

 イランは当然のことながら、アメリカに激しく反発したが、無人のイラクの米軍基地をミサイル攻撃し、数十名のアメリカ兵を殺害したと発表することで矛をおさめたようで、辛うじて、第三次世界大戦の危機は免れているものである。


(2)しかし、イラン側に、今回の件で特に責めに帰すべき点があったとはおよそ考えられないもので、トランプ大統領は、カーター大統領が再選に失敗した、イランのアメリカ大使館が襲われて人質を取られたことを考え、過剰反応したと思われるところである。

 トランプ大統領は、人の命など何とも思わず、ディールと称して、まるで、うまく交渉してビルでも安く買いたたくようなつもりで、世界を戦争の危機にさらしているものである。

 そこには、自国民や世界の人々を命の危険にさらすことは何としても避けようとする、世界のまともな政治家の使命や感性は全く存在しない。


(3)ところが、トランプ氏は、国内の支持率はいまだに40%程度はあって、また、民主党の対抗馬が安定しないこともあって、秋の大統領選挙で、再選されるとする見方が強いとのことで、まさに嘆かわしい限りである。


(4)大統領選挙に際しては、ぜひ、アメリカ国民の約半数の人々は、決して短期的な自分たちの利益だけを考えるのではなく、トランプ大統領がどれだけ、世界の平和と安定を乱しているか、また、世界の正義に反した行動を取っているか、また、それがアメリカ国民の不利益としていつか大きなしっぺ返しをくらうに違いない、ということに思いを致し、賢明な選択をされることを、世界の人民とともに、切に願うものである。

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トランプ氏にノーベル平和賞などとんてもない。まずは世界を核戦争の恐怖に陥れたことが批判されるべきだ。 [国際問題]

(1) 4月27日、朝鮮半島の南北首脳会談が板門店で開かれ、核兵器やICBMの廃絶に向けた話し合いが進んでいる。このあと、米朝首脳会議の結果によれば北朝鮮が核兵器やICBMを実際に廃棄するかもしれないという状況になってきている。


(2) これを受けてかつて、南北首脳会議を実現させたとして実際にノーベル平和賞を受賞した金大中氏の夫人から、「あなたはノーベル賞を受賞すべきだ」、と言われて文大統領が、トランプ大統領が受賞すればよい、自分たちは半島に平和が訪れればそれでよい、と言ったとのことである。しかし、トランプ大統領はもともと平和とは真逆の人であり、同氏がノーベル平和賞を受賞するなど、あってはならないことで、ブラックユーモアも甚だしい。


(3) 当のトランプ氏は自らの演説会で聴衆から、ノーベル賞だ、という声が上がったのを聞き、「ノーベル賞か」と言ってまんざらでもない顔をしていたが、とんでもない。トランプ氏は、まずは世界を核戦争の危機に陥れたことを、深く反省すべきである。


(4) トランプ大統領は、場合によっては北朝鮮を焼き尽くす、自分がミサイルを撃つと言ったら本当に撃つ、言明し、また、そのことをシリアでも実証し、それを恐れて金正恩委員長が今回の核放棄に向けた動きに出たと考えられる。その意味で、北朝鮮が実際に核を放棄したならば、トランプ氏が今回の北朝鮮の核放棄を勝ち取った功労者だ、というのも事実である。


(5) しかし、それは、米朝互いに引くに引けず、核戦争が始まってしまう危険に両国民及び周辺住民、あるいは、全世界の住民をその危機にさらしたものである。米朝首脳が互いにそれらの人を人質に取って、トランプ大統領の方は、まさに、当方の人質を殺されても構わない、そちらの要求には屈しない、こちらの要求を飲め、という態度に出て、金正恩委員長の方がチキンレースに負けて折れた、というのが本当のところであろう。


(6) しかし、世界の指導者たる者、いささかも人民を核戦争の危険に晒してはならないものであって、そのような危険は極力避けつつ、平和の実現に向けて努力を続けなければならない。だからこそ、歴代の世界の首脳は、平和の実現に非常に苦労してきたのである。

 言うことを聞かないなら、北朝鮮人民を皆殺しにするぞ、その際に、韓国や日本またアメリカの人々が幾ばくか死ぬようなことがあったとしても仕方が無い、そのような危険極まりない方法で核放棄を勝ち取るというのは、平和賞が理想とする平和とは真逆のものである。トランプ大統領にノーベル平和賞が与えられるようなことは、絶対にあってはならないと考える。

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世界一のならず者はトランプの方だろう。北朝鮮を完全に壊滅させるなどと国連で演説するトランプを、決して日本は支持してはならない。 [国際問題]

(1) 9月19日、トランプ大統領は国連で、「北朝鮮を完全に破壊する以外の選択肢がなくなる」などと演説し、北朝鮮を壊滅させる用意があるなどとの演説を行ったが、一国を壊滅させ、国民を皆殺しにするかの演説は戦慄すら覚える。断じて許せないし、決して看過できないものである。


(2) 日本、安倍首相がトランプ大統領の姿勢を支持し、これに追随する、などということは断じて許されないものである。


(3) これに対する金正恩氏の声明は、実に正当である。どちらが世界の平和を脅かすならず者か、以下の、金正恩氏の声明(全文)を読んでみてもらいたい。


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 最近、朝鮮半島情勢が前例になく激化している。刻一刻と一触即発の危機状態に向かっている深刻な状況で、国連の舞台に初めて出た米国の執権者の演説内容は、世界的な関心事に違いない。

 ある程度予想はしていたが、私はそれでも(国連が)世界最大の公式な外交舞台であるだけに、米大統領ともあろう者が、それまでのように自分の執務室で即興的に何やら放言していたのとは多少区別された、型にはまった準備された発言をすると予想していた。

 しかし、米国の執権者は情勢の緩和に役立つそれなりに説得力のある発言はおろか、われわれの国の「完全破壊」という歴代のどの米大統領からも聞いたことのない、前代未聞の無知で粗暴な狂人らっぱを吹いた。おびえた犬がさらに大きな声でほえるようにだ。

 トランプに勧告する。世間に向かって話をする時は該当する語彙を慎重に選んで、相手を見ながらすることだ。

 われわれの政権を交代させるとか(国家)制度を転覆させるとかいう脅迫の枠を飛び越え、一つの主権国家を完全に壊滅させるなどという反人倫的な意志を国連の舞台で公然と言ってのける米大統領の精神病的な狂態は、正常な人の物事の筋道と冷静さも失わせる。

 今日、私は米大統領選の当時にトランプを「政治の門外漢」「政治異端児」と嘲弄した言葉を再び思い起こす。

 大統領に上り詰めて世界の全ての国を恐喝し、世の中を常に騒がしくしているトランプは、一国の武力を握る最高統帥権者としては不適格で、彼は明らかに政治家ではない。火遊びを楽しむヤクザである。

 腹蔵ない意思表明で、米国の選択案について説明してくれた執権者の発言は、私を驚かしたり歩みを止めさせたりすることはない。私が選択した道が正しく、最後まで行かなければならない道であることを確認させてくれた。

 トランプが世界の舞台に出て、国家の存在自体を否定し侮辱して、われわれの共和国をなくすという歴代で最も暴悪な宣戦布告をしたからには、われわれもそれにふさわしい、史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に検討する。

 言葉の意味を理解できない老兵には行動で示してあげるのが最善だ。

 わたしは朝鮮民主主義人民共和国を代表する者として、国家と人民の尊厳と名誉、そして自分のすべてをかけて、わが共和国の絶滅を企図する米国の執権者の妄言に対する代価を必ず払わせる。

 これはトランプが楽しんでいる修辞学上の表現ではない。

 私は、トランプがわれわれのどの程度の反発まで予想して、このような怪奇な言葉を使ったのかを深く考えている。

 トランプが何を考えていたとしても、それ以上の結果を目の当たりにすることになるだろう。米国の老いぼれた狂人を必ず、必ず、火で制するだろう。

 2017年9月21日 金正恩


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河野外相が米国に核軍縮を要請したのは正しい.ことだが、核を含むあらゆる能力で日本を守るなどと、米国と合意するな。 [国際問題]

(1) 河野外相が8月17日、ティラーソン国務長官との会談で、アメリカに核軍縮を要請した旨が報道されている。


  しかし、その直前、いわゆる2プラス2、日米、外務、防衛相協議で、河野外相は、北朝鮮のミサイル攻撃に関連して、日米において、アメリカが核を含むあらゆる能力で日本の安全を守る旨、確認をしているが、これはおかしい。


 一方で、日本は核兵器も用いて、全面的にアメリカに守ってもらいたいと言いながら、もう一方では核軍縮を求める、というのでは、自己矛盾で、手前勝手というべきであろう。


(2) 世界の絶対的真理として、核軍縮の必要性をアメリカに説く、ということは正しいし、多くの日本の政治家がそうすべきだと考える。


 また、日米安保条約がある以上、結果的に、核兵器で日本が守られる、ということになるのは、やむを得ないと考える。


(3) しかし、アメリカが、核を用いて日本を守る、というのは、唯一の核被爆国として世界の先頭を切って核軍縮を進めるべき立場にある日本としては、認めてはならないことである。


 それでこそどの国も、日本には核攻撃はできない、ということになるはずである。


(4) 河野外相が、アメリカに核軍縮を求めたのは正しい。しかし、外相として、アメリカが、核兵器をも用いて日本を守るなどと、合意してはならなかったものである。

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米朝の嚇し合い、米議会はトランプ氏が凶行に出る前に、大統領を弾劾する責任がある。 [国際問題]

(1) トランプ米大統領は8月10日、北朝鮮がグアム周辺海域への弾道ミサイル発射を計画していることについて、北朝鮮が「グアムで何かしたら、これまで誰も見たことのないような出来事が北朝鮮で起きる」と強く警告し、軍事的な報復の可能性も示唆した。


 これは、8日にトランプ氏が、北朝鮮に対して、「炎と怒りに直面する」と述べたことに対して、北朝鮮が、前記の計画を発表してアメリカを逆に威嚇したことに怒ったものである。米国内では米朝間の軍事的緊張をトランプ氏がいたずらに高めたとの批判が出ているが、トランプ氏はそれに反論し、8日の発言は、「生ぬるすぎるぐらいだった」と述べて、自らが世界の緊張を高めていることを何ら、反省せず、正当化しているものである。


(2) これらは、典型的なチキンレースで、本来、どちらかが最後は根負けして撤収するのだが、今回の二人は、後に引けずに、互いに全く相手の警告を無視し、具体的には、次は本当に北朝鮮がグアムの手前にミサイルを撃ち、これに怒ったトランプ氏が北朝鮮に大規模なミサイル攻撃を行い、これに対抗して北朝鮮はソウルに報復の爆撃を行う。これに対してアメリカは平壌を焼き尽くす、などということになりかねないものである。


(3) キューバ危機の時しかりである。本来なら世界の指導者は、背負っている国民のことを考えて、無茶なことはできず、理の小さいと思われる方が撤収するものである。


 しかし、金正恩氏には、何としても守らなければならない国民はいない。また、金正恩氏は側近を含む部下を何人も虐殺している。これは、いつ、自分自身が同じ目に遭うかもしれないという覚悟のもとで、まさに死んだ気で一連の施策を行っているというべきである。父や祖父のできなかったことを何としてもやり遂げる。そのために多くの国民の命を危険にさらすことなど、全く意に介していように思われる。


 片やトランプ大統領、このまま北朝鮮の挑発に、何もしなければ、オバマ氏が何もしなかったと批判し続けた自分のメンツがつぶれる。アメリカ国民の命を重大な危険にさらすならともかく、今ならまだそうではない。ロシア疑惑の追及が今後、どうなるか、彼自身が一番よく知っているだろうし、国民の目をそらし、自らに恩赦を行ってもそれが紛れるくらいの混乱に世界を陥れるため、アジア人が何万人死んでも、彼の世界観からはそれも許容範囲内であろう。


(4) アジア人が何万人も死に、また北朝鮮が崩壊して、難民が何千万人も韓国や中国、また日本に押しかけてくる、というのは何としても避けるべき事態であり、北朝鮮問題でオバマ氏は何もできなかった、というのは、言うまでもなく、そんなことになっては身もふたもないからである。


(5) 北朝鮮に対しては、世界が連携し、経済制裁を強め、長期的に北朝鮮が態度を改めるのを待つしかない。金正恩氏について、今は改善を求めるのは木によって魚を求めるものであろうから、アメリカの政治家は、世界に対する責任として、トランプ氏に武力行使と、また、北朝鮮を挑発する発言もやめさせるべきである。トランプ氏がそれをやめないなら、この問題だけでも、米議会は、トランプ氏の弾劾に進むべきであると考える。

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核兵器禁止条約をボイコットする日本政府の態度は絶対に許せない。 [国際問題]

(1) 核兵器の使用や保有などを法的に禁止する国際条約である、核兵器禁止条約が、平成29年7月7日に国連で決議された。


 この条約は、核兵器は非人道的で違法なものであると明示し、加盟国に核兵器の開発、保有、実験、使用だけでなく、核兵器を使用すると威嚇する行為も禁じるものである。


(2) この条約は100カ国以上が賛同しているが、条約交渉に参加しなかった核保有国の米英仏は署名の意思がないことを表明し、米国の同盟国である日本も条約に反対する姿勢を示し、決議に参加しなかったが、日本政府の態度は、全くもって不当である。


 日本政府は、この条約は核保有国と非保有国の溝を深めるものだとして、今後は溝を埋めていく、などと称して反対しているが、核保有国のエゴを助長しているもので、不当極まりない。


(3) この条約の肝は、核兵器は本来、違法なものであることを明示するとともに、核兵器の使用の威嚇を禁止していることである。核保有国が非保有国に対して、核の使用で威嚇されたならば、これに対抗するために非保有国も核保有を目指す国が出てくるのも当然である。いかなる場合も、核の先制使用は違法である、ということを徹底することで初めて、核廃絶への道が拓ける。


(4) 核先制不使用宣言ということでは、 オバマ政権がこれを検討したのに対して、日本政府はこれに反対の意思を通告したことが報道されている。日本政府の態度に対して、当ブログはすでに批判したところであるが、


日本は、唯一の核兵器使用の際の被爆国として、その廃絶を世界に訴えていく使命を帯びている。


 何十万人もの同胞を原爆により失ったのは日本だけである。世界に向けて原爆の悲惨さを訴え、核廃絶に向けて行動を起こさなければ、原爆犠牲者の御霊に対して、申し開きができないことは明らかである。


(5) かつてはソ連による核攻撃、今なら北朝鮮による核攻撃などに対して、自ら防衛措置は取りがたいところがあるから、アメリカの核に守ってもらう、という日本の政策は一概に間違っているとは言いがたいのかもしれないが、それは、あくまでアメリカの核が防衛のために使われるという限りにおいてである。


 アメリカでもどこの国でも、核兵器を先制使用すること、核兵器使用による威嚇を容認したのでは、新たな国の核開発を倫理的に非難しがたい等、核廃絶ではなく、核拡散の流れを止められないことになってしまう。


(6) 日本は唯一の被爆国として、核兵器廃絶に向けて、少なくとも、核兵器の先制使用、核兵器使用の威嚇、核兵器の新規開発を規制することを、広く世界に訴えていく責務があると考える。

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日米韓は、北朝鮮の核実験を批判できない。まずは核先制不使用宣言をせよ。 [国際問題]

(1) 9月9日に北朝鮮が大規模な核実験を行ったことについて、日米韓を始め、国連、また中国までもがこれを非難し、制裁を強化する旨、決定がなされている。

 北朝鮮の核実験は、すでに5回目で、今回の規模はTNT火薬10キロトン程度とみられ、広島型の半分程度の規模を持つに至ったと考えられるとともに、すでに今年だけでも弾道ミサイル実験も20発以上に及び、日韓をはじめまた、アメリカにおいても北朝鮮の核の脅威が現実化しているものである。

(2) これに対して、9月18日の日米韓外相会談において、より厳しい制裁措置の検討に合意したとともに、会談ではケリー米国務長官が、「核及び通常防衛能力を含め、米国の日韓に対する防衛上の関与を断固として維持する」と表明する等、核兵器の使用も含めた拡大防止措置にまで言及し、徹底した対応を行う旨、合意している。

(3) しかし、北朝鮮からすれば、日米韓からの、核兵器使用を含めた武力による威嚇により、不当な弾圧を受ける状態を脱するためには、まさに自らの核武装が必要である、という理屈に、それでは反論できていないと考える。

 北朝鮮と、現在も戦争状態にある韓国は、米国の核で守られているのである。米国の核が北朝鮮をいつでも攻撃する可能性のある中で、北朝鮮が自らを守るための核を持つ、核実験を行うことは不正であると、どうして言えるのか、説明はつかないと考える。

(4) すでに指摘しているとおりhttp://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2016-08-16、米国は核先制不使用宣言を行っていないし、オバマ大統領がその検討を行ったのに対して、日韓はこれにことさらに異議を唱えている旨、報道されている。その、核使用の対象は当然、北朝鮮を想定しているものと考えられるものである。

 北朝鮮は、米国の核の先制使用の脅威にさらされている。また、単なる抽象的脅威ではなく、米国が核先制不使用宣言を検討したのに対して、ことさらに日韓はこれに異議を唱えている、つまり、必要があれば、北朝鮮等に、核兵器を先制使用してほしいと求めている、ということなのである。

(5) そのような状態で、日米韓は、北朝鮮の核実験を非難することはできないと考える。日本としては、少なくとも、まずは米国に、核先制不使用宣言を行うことを訴えるべきで、それと並行して初めて、北朝鮮の核実験を非難できるというべきである。


謝罪なんか不要だから、「過ちは繰り返しませぬから」という思いをオバマに、そしてヒラリーにも伝えていってほしい。 [国際問題]

(1) 4月11日、アメリカのケリー国務長官が、G7外相会談の際に広島を訪問し、原爆資料館を見学した後で原爆慰霊碑を訪れて花をささげた。

(2) その際、アメリカは、原爆慰霊碑を国務長官が訪問したからといって、核使用を謝罪するものではないと、わざわざ言明した。

 しかし、もとより謝罪なんかしなくてもいい。核先制不使用宣言なども不要だ。ケリー長官は原爆資料館を見たあと、慰霊碑の前で「過ちは繰り返しませぬから」と心の中で誓ったはずだ。その思いをオバマに伝えてほしい。オバマも広島に来て原爆資料館を見学すれば、広島に来たすべての人々と同じように、「過ちは繰り返しませぬから」と、思うはずである。それを、心に誓ってほしい。そしてその思いを胸に、アメリカ大統領としての残りの任期を過ごして欲しい。

(3) そして、任期が終わるまでに、ヒラリーにも、サンダースにも、彼らの次の人々にも、アメリカ大統領に就任したらまず、広島に行って「過ちは繰り返しませぬから」確認してくるようにしてほしい。そうすれば、アメリカは核を使わない国になる。

 アメリカの他にも、イギリスもフランスも、そして中国もインド、パキスタン、イスラエル、さらには北朝鮮も、トップは就任後速やかに広島に行って「過ちはくりかえしませぬから」と誓ってきてほしい。そうすれば、核兵器がこの世からなくならないまでも、核兵器の使用はなくなるはずだ。

 そのまず第一歩として、唯一の核使用国、唯一の大国の大統領であるオバマ氏がそれを実行してほしい。就任早々、ノーベル平和賞までもらったオバマなのだから、それくらいのことをやってくれても、罰は当たらないはずである。http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2009-12-12


Why? American people!! トランプ氏がどうしていつまでも共和党でトップなのだ。 [国際問題]

(1) アメリカ大統領候補、共和党のトランプ氏は今週、過激思想に傾倒していたとされるイスラム教徒の夫婦が米カリフォルニア州で起こした銃乱射事件を受け、イスラム教徒の入国を一時禁止すべきだと提案したが、アメリカでは、共和党支持者の中ではトランプ氏の主張を支持する者の方が支持しない方を上回っている。民主党支持者の多くは反対し、米国全体ではトランプ氏の主張を支持ししない者が多数を占めているが、アメリカの二大政党の1つの支持者の中では宗教の自由を無視し、特定の宗教の者をいわれなく迫害、差別する考えが多数派を占める、などというのは一体、どういうことか。

(2) アメリカというのは自由の国である。カトリックの弾圧から自由の地を求めてピューリタンが新世界に移住した。まずは信仰の自由を認めることが建国の精神そのものである。アメリカでは言論の自由とともに、信仰の自由も極めて重要なものである。

(3) 宗教というのは、他者からは理解されにくく、少数者は古来、迫害の対象となってきた。典型的な弱者となる場合が多々あって、世界の多くの先進国では、宗教の自由は最大限、保障されている。

(4) トランプ氏は、アメリカの憲法や正義、人権などというものをすべて無視し、まさに滅茶苦茶な主張を行っている。そんなトランプ氏とトランプ氏の主張が、どうしてアメリカの共和党支持者の賛同を得るのか。アメリカ国民から糾弾されないのか。全く理解できない。

Why? American people!!


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