SSブログ

野党は平成25年参院選の結果にうろたえるな。静かにアベノミクスの崩壊を待て。 [アベノミクス批判]

(1) 平成25年の参院選は、自民、公明与党の圧勝に終わり、これを受けて民主党、みんなの党、維新らの野党は、与党に対抗すべく野党再編を模索したり、新たな体制づくりを検討しているようである。

 しかし、今回の参院選の結果は、ひとえに、アベノミクスの経済政策が一見、うまく行っているように見え、そのことを国民が支持し、安倍首相にアベノミクスの経済政策を続けて、景気をよくしてもらおう、ということに尽きるものである。

(2) しかし、アベノミクスの実態が単なるバブル創出策であり、早晩、バブルは弾け、また、それだけでは済まず、さらなる深い不況の闇が訪れるか、すさまじいインフレになるか、アベノミクスが大失敗に終わるであろうことは、当ブログでも再三、指摘しているところである。

http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2013-07-22

http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2013-06-02

http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2013-05-24

http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2013-06-08-1

(3) 野党がどんなに頑張っても、また、どんなに再編しても、アベノミクスで順調に経済を回復させている政府・与党には全く対抗しようがないことは明らかである。また、前記のようにアベノミクスが失敗だったと判った暁には、たとえば、民主党でも、その時点で、民主党政権時代の、地道な財政再建、景気回復政策しかないと国民に訴えることで、自民・公明連立与党に取って代われるものと考える。

 よって、現在の野党は、今回の参院選の結果にうろたえることなく、来るべきアベノミクス失敗の時に備えて、何とか分裂を回避し、アベノミクス批判を地道に続けることしかないのである。


日本維新の会、「結果に満足」という石原代表と、「トップのせいで負けた」という橋下代表、同じ党にいてはいけないのではないか。 [大阪府政・市政]

(1) 7月21日の参院選挙での自民党大勝の結果を受けて、橋下共同代表は大阪市内のホテルで、「勝ち目はない。代表という立場で誇れるような結果ではない。トップへの信頼がなかった」と敗北宣言を行った。

 一方で石原共同代表も選挙結果について見解を述べたが、「ねじれが解消され、国会レベルでは憲法が改正される方向に進むことがはっきりした。」などとして、「結果については満足している」と述べるに至っている。

(2) 要するに、既成の自民党政治、既得権政治を変えよう、という橋下共同代表に対して、憲法改正という悲願の達成のためには、日本維新の会が伸びようが伸びまいが関係ない、むしろ、自民党が単独で3分の2を占めてもよかったに違いない石原共同代表の見解とは全く異なるようである。

(3) しかし、それでは、どちらの観点から維新の会に投票した有権者に対しても、裏切りである、無責任な態度ではないだろうか。

 特に、石原共同代表の方は、憲法改正さえ実現できれば、他のことはすべて小異であって、いくらでもかなぐり捨てることができる、ということだろう。それでは大阪を中心に橋下氏の改革姿勢を支持して維新の会に投票している有権者に対する裏切りも甚だしいと考える。

(4) 向こう3年間、しばらく国政選挙もないと思われることからも、橋下氏の、旧大阪維新の会と、石原氏や平沼氏の、旧たちあがれ日本のグループとは、選挙互助会としての役目も終わり、一緒にいる利益は無いに等しいであろう。

 今こそ、両派は袂を分かち、これ以上、有権者を幻惑させるようなことがないよう、分党すべきだ、と考える。


参院選の自民党の圧勝は、ひとえに株高、円安の成功によるから、長くて数年、早ければ数ヶ月以内に、経済の失速で、政権は国民の支持を失うだろう。 [アベノミクス批判]

(1) 7月21日の参院選挙で自民党が65議席を獲得して圧勝した。公明の11議席と合わせて76議席、これで衆参ともに与党は安定過半数を得たことになる。片や民主党は17議席と惨敗し、みんな、維新とも8議席と振るわなかった。

(2) これはひとえに、アベノミクスが効を奏し、日経平均は8000円台から1万4000円台へと7割以上も上昇し、大幅な円安も実現するなど、一見、経済がうまく行っているように見える状態になっているからだと考える。

 ここ20年近く、日本は不況、経済の停滞から脱却できずにいた。人口、特に生産労働人口が減り、日本経済そのものが縮小している以上、誰がやっても景気はよくならない、ということは再三、このブログで強調してきたことであるが、それを、「異次元の金融政策」などと称して、日本経済を再び成長軌道に乗せたかのように国民に見せたのであるから、国民の支持を得て当然である。

 せっかくうまく行っている経済を、選挙で自民党を負けさせることで、この時点で失速させてはならないと、多くの国民が思うのは当然であり、少々、庶民に好景気の恩恵が及ぶのが遅くとも、あるいは結局及ばなくても、まずは日本経済をよくしなければ始まらない、と思って自民党に投票するのは、むしろ当然のことと思われる。

(3) しかし、当ブログで再三、批判しているように、安倍政権は、円安を実現した以外に、何の成長政策も実現できていないのだから、現在の株高はバブル以外の何物でもない。

 結局、安倍政権がこれまでしてきたことは、日銀の金融政策を「常識外」のものにして、国債や金融の問題で近い将来、想像を絶する事態が起こる危険性を日本にもたらしただけのことである。

 たとえば、物価が2%上昇するようになった暁には、国債が大きく下がり、国債の暴落を防ぐためには日銀が大量に国債を買い入れざるを得ず、そうすると市中にさらに資金が流れて、しばらくすると物価がさらに上がり、それによってさらに国債が暴落する、という悪循環が止まらなくなる、という事態は、簡単に予想できることである。

http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2013-06-02

http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2013-05-24

http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2013-06-08-1

(4) アベノミクスは長くて数年、早ければ数ヶ月で失速し、日本経済は大きく混乱し、経済運営の評価で成り立っていた安倍政権への国民の支持はその時点で失墜する。

 国民も野党も、その日に対して備えを怠らないことが肝要だ、と考える。