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10年民主党代表選 ブログトップ
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新菅内閣や党人事で、小沢氏やその側近は絶対に要職に付けてはいけない。 [10年民主党代表選]

(1) 9月14日、民主党代表選挙で菅首相が再選されたことを受けて、枝野幹事長が退任し、新しい幹事長を誰にするか、また、小沢氏やそのグループの処遇に注目が集まっている。

(2) 小沢氏を幹事長や副総理、副代表、選挙委員長にする、などという案が報道されているがとんでもない。近く検察審査会の議決によって被告人の身となる可能性のある者を、内閣や党の要職につけるなどというのでは任命権者の見識が疑われる。また、とたんに離党勧告が問題になるのだから、その肩書きはなるべく小さい方がいいに決まっている。

(3) 菅氏が代表選挙に勝てたのは、ひとえに「反小沢」の、世論の後押しがあったからである。逆に、世論から強く批判されるようなことをすれば、とたんに菅内閣の存在基盤自体が揺らぐもので、そうすると本気で菅内閣を支えるつもりのない小沢氏とそのグループによって、簡単に倒されてしまう。

(4) ここは、どんなに小沢グループから反発を受けようと、小沢氏とその有名な側近、例えば山岡氏、松木氏といったところは、幹事長や党の要職、また、入閣させるようなことはあってはならないものである。

 その分、少し多い目に、目立たない小沢グループのメンバーを、副大臣、政務官や衆参の委員長等で遇し、バランスを取ればよいものである。

 菅内閣の将来は今決まる。ここはまさに菅氏の踏ん張り所である。


異常でなかった、というだけの代表選挙、民主党は小沢氏のこれだけの跳梁を恥じよ。 [10年民主党代表選]

(1) 9月14日の民主党代表選挙で、菅首相が国会議員票で過半数を占めたのを始め、党員サポーター票と地方議員票では圧勝し、結果としても圧勝した。

(2) 当然の結果と言えよう。相手が小沢氏なのである。3ヶ月前に鳩山氏と、政治とカネの疑惑について責任を取って公職を離れ、国民はこれを歓迎し、次の菅首相を支持したのである。

 ところが、その後3ヶ月も経たないうちに、その、最大の疑惑の張本人である小沢氏が代表に、つまり首相になる、として立候補し、その際に第二の責任者である鳩山氏が候補者一本化で仲裁する、などというのはそれだけでとんでもないことであった。

 こんな状況を民主党が組織として支持する筈がないのである。民主党の党員サポーター、地方議員は、圧倒的に小沢氏に拒否反応を示した。実に正当である。

(3) 小沢氏が日本を変えてくれる、その豪腕に期待する、というのが小沢氏支持グループの理屈のようであるが、小沢氏の政策といっても子供手当をばらまき、新幹線、高速道路を造ると地方に約束し、国債をどんどん追加発行する、というもので、自民党守旧派政権が、バカのひとつ覚えで、将来の果実を今、食べて、今を豊かにするだけの政策を、何の反省もなく民主党政権でも打ち出しているだけなのである。続ければ続けるほど、将来の日本が困るだけのことで、そんな簡単なことがどうして判らないのかと思ってしまう。

(4) 今回の民主党代表選挙、小沢氏が当選するなどという、異常事態は辛うじて避けられたが、ダーティでまともな政策も持ち合わせない小沢氏が議員票ではほぼ半数を獲得するなど、民主党にとってとんでもない事態であることに変わりはない。

 政権与党がそういうことでは困る。民主党は今後も静かに脱小沢化を進め、疑惑の人物が党内で大きな勢力を持ち続けるなどという不正常な状況を一日も早く脱してもらいたい。


もし小沢首相になったら、予算委員会でのヤミの政治資金追及で、初めから立ち往生する。 [10年民主党代表選]

(1) 民主党代表選挙まであと3日を残すのみとなったが、党内では、国会議員の約半分が、菅首相を辞めさせて、小沢氏を次の首相にしたいと考えているようである。

 しかし、小沢首相では、最初の予算委員会から、野党は、小沢氏のヤミの政治資金を追及し、初めから立ち往生することは明らかである。

(2) 参議院では野党が多数を占めている。衆院の予算委員会での混乱を収拾する、との大義名分のもと、参議院で小沢首相を証人喚問し、たとえば、後記の尋問案のとおり攻めれば、内閣は初めから立ち往生する。

(3) そういうこともよく考えた上で、民主党の議員は、代表選での投票行動を決めてほしい。

(ア) 現在、検察審査会で審理されている、「石川議員が虚偽記載したとされる4億円」に関して、総理、あなたは、「それは親から相続した資金やこつこつ貯めてきた現金で、いわゆるタンス預金だ」ということを説明しているが、そのような、あなた、ないしあなたの政治団体に属する現金、いわゆるタンス預金、金庫に保管している現金は、現在、一体、いくらあるのか

どうして判らないのか

秘書が数えればいいだけでしょう。4億でも10億でも、1日あれば数えられるでしょう

あなた以外には指一本触れさせないようにしているから、総理であるあなたには、数える時間が無かったとでも言うのか

(イ) では一体、「タンス預金つまり金庫の現金」は誰が管理しているのか

「タンス預金つまり金庫の現金」の出納帳は誰が管理しているのか

出納帳なしに、4億円を超えるなどという「タンス預金つまり金庫の現金」をどうやって管理しているのか

定期的に4億円の現金を、いちいち数えているのか

どんな入金があったか、どんな出金があったかを逐一、記録していかないと、今後の資金計画も何も作りようがないではないか

銀行預金なら通帳があるから、それを見れば大体の入金と出金が判るから、通帳にメモをしていくなどということで、預金の管理帳などは作らないこともあるかもしれないが、通帳が無いのだから、一から記録していかないと、全く何の記録も残らないもので、4億円などという非常に重要な財産について、出入りの記録を綿密に付けないはずがないではないか

そのような資金が、いつ、どのようなことで貯まっていったのか、やましいところがないなら、国民につまびらかにできるではないか

(ウ) 現在、閣僚は、就任したときと退任したときに資産を公表し、在任中に不正に蓄財したり、不正に資金を使ったりしていないことを担保する制度になっているが、「タンス預金つまり金庫の現金」が莫大なものがあるのに、その増減どころか、現在額も全く判らないというのでは、この制度の潜脱も甚だしいではないか

総理になった今からでも、「タンス預金つまり金庫の現金」の現在額を明らかにして、退任時に、そこに建設会社からの現金の賄賂が入って増えた、などということがない、ということを国民に示す義務があなたにはあるのではないか

閣僚が就任時と退任時に資産を公開して、不当な株式等の蓄財は無いと言っても、10億円の現金が増えた、その大半が賄賂だった、というのでは、この制度の趣旨が大きく没却される。「タンス預金つまり金庫の現金」の額も総理に就任した現在、公開して、退任時に、不当に増えていないし、不当に減っていない、ということを国民に示せないようでは、国民から信を得た政治はできないのではないか

現に多くの国民はあなたに対して、自由党解党時の資金を不当に現金で蓄財しているのではないか、という疑惑を持っていることは理解しているか

「根拠の無い疑惑を党首討論の場で軽々に持ち出すな」、などと、総理、あなたこそ、軽々に言わないで頂きたい。私には、どこを探してもらっても、そんな大金、貯金でも株でも土地でも、現金でも全くない。しかし、総理、あなたには少なくとも4億円の、出所がよく判らない現金がある。だからいつまでもあなたには疑惑がある、と言われ続ける。そういう問題が無いのなら、そのように国民に明らかにすべきではないのか

どうして、答弁できないのか

(エ) それでは、今からでも、議員及び大臣の資産公開に、たとえば「1000万円以上の現金」などというのも加えれば、このような問題も起きないのだから、資産公開制度に、例えば「1000万円以上の現金」という項目を付け加えるつもりはないか

資産公開制度が変わったら、その暁には、あなたのその、4億円以上あるという現金の中身も明らかにするんですね

(オ) 但し、それまでの間にあなたから息子さんなどに対して、その資金を全額贈与するようなことがあれば、あなたの、4億円以上あるという現金が、ヤミからヤミに葬られるということになるのはいかにも不当ではないか

だから、この場で、あるいは、明日にでも、あなたの、4億円以上あるという現金について、少なくとも現在、いくらあるか、というのは、今晩、帰って秘書に勘定させればすぐに判ることだから、明らかにしないと国民が許さないのではないか


小沢氏は、小泉氏によって駆逐された、自民党守旧派の亜流である。 [10年民主党代表選]

(1) 小沢氏は9月8日、民主党代表選で、自らが首相となったあかつきには、無利子国債を平成23年度から発行する旨を表明した。

 また、小沢氏は9月9日、北海道での演説会で、新幹線も高速道路もしっかり造りたい、約束は必ず守る、と表明している。

(2) 小沢氏は常々、自民党時代と違う、官僚主導ではなく政治主導にすべきだと主張し、菅内閣はそうではない、として批判しているが、何のことはない。小沢氏の方こそ、旧来の田中派型、自民党守旧派型の、国債増発、公共工事乱発、利益誘導型の政治家である。

 田中派の嫡流である小渕首相が、経済理論も何もなく、赤字国債を乱発し、公共事業をばらまき、後世に大きなツケを残したのと、構造は同じである。その時はよくても、ただでさえ財政赤字が膨大なところへさらに大きな赤字を作り、後の政権、後の国民の選択肢を狭め、よっぽどのことがない限り、国債増発、公共工事による景気刺激策を取れない状態に陥らせているのである。

 菅首相は、今はそこまでのことはできないとして、将来のことを考えて国債増発策は取れない、としているところ、小沢氏は、何せ、今を何とかしようと、安易に禁じ手に手を出しているのである。

(3) また、小沢氏の、09年夏の政権奪取以降の行動を見ていると、「官僚主導から政治家主導へ」というスローガンも、結局、民主党を支援する地域や団体へのみ、自由に予算を配分するシステムに、官僚から文句を言わせたくないだけだ、ということも見て取れる。まさに、田中角栄のように、官僚を、完全に支配したいのである。

 さらに、小沢氏も田中角栄と同様、 「政治とカネ」で問題を起こすのも、小沢氏が、まさに田中派的構造をそのまま受け継いでいることから来るもので、決して、偶然ではない。

(4) このまま田中派型、利権誘導による予算ばらまき型の政治では駄目だ、として、小泉首相の登場以来、自民党守旧派、「田中派的なもの」が駆逐され、それ以降の首相はみな、財政赤字を増やさずに景気、経済を回復させる方策に知恵を絞ってきた。
 ところが、自民党ではほぼ死滅したと思われた「田中派的守旧派」が、どっこい民主党内で生き残っており、生き残っているどころか大増殖し、一大勢力となっているのが小沢氏のグループなのである。
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(5) これ以上、不況のたびに国債を増発し、新幹線や高速道路を造ると公約し、与党に票を出したところに予算を付ける利権誘導型政治を続けると、早晩、国家財政を破綻させることは明らかである。
 
 田中派型、自民党守旧派型そのものを純化、発展させた小沢型政治の跳梁は、何としてもくいとめなければならない。

小沢首相なら解散への道をひた走るしかない、民主党小沢支持議員にその覚悟はあるのか。 [10年民主党代表選]

(1) 民主党代表選挙は、相変わらす世論調査では菅首相が65%、小沢氏が20%以下などと、圧倒的に菅首相への支持が高い中で、議員票では逆に小沢氏がリードする、という状況が続いている。

(2) しかし、世論から「政治とカネ」の問題を理由に「不支持」の意見を突きつけられ、民主党内でも半数に近い議員から支持されず、また、民主党自身があれほど「解散なしに首相だけすげ替えるのは許せない」と批判してきたのに、たった1年で3人目の首相に替えて、野党が黙っているはずがなく、全面的審議拒否に出れば世論はそちらを支持するだろう。

 また、小沢氏の証人尋問を参院で議決する、などということも考えられる。参院は野党多数だから決議は通る。国民は決して、数の横暴などとは言わない。むしろ喝采するだろう。

(尋問案は下記のとおりhttp://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2010-09-01-1)。

(3) また、公明党を始め、野党で、世間から総スカンを食っている小沢民主と組もうとするところなど、今以上に無いだろう。また、そのような中で自民党から民主党に鞍替えするような無節操な参院議員もそんなにいるとは思えない。

 自民党議員としても、ここは我慢のしどころで、早晩、小沢内閣が解散に追い込まれ、その後の政界再編の時に堂々と動けばいいものを、「小沢氏に釣られた」、となるとそれ自体は選挙区民に説明がつきにくいし、その後しばらく小沢氏と行動を共にする必要があり、およそ得策ではないだろう。

(4) そのようなことから、小沢首相では早晩、衆議院を解散し、政界再編に走るしかない。その際に去年、空前の「民主党バブル」で初めて当選できた民主党一年生議員など、ひとたまりもなく自民党議員にリベンジされ、今後、二度と当選できないような人が多いだろう。

(5) 去年の夏、民主党政権を選んだ国民は、菅首相ではいささか頼りないけれども、「政治とカネ」の疑惑にまみれた小沢氏が、政治とこの国を滅茶苦茶にするよりはマシだと思い、もう少し菅首相のもとでの民主党政権を続けさせようと考えている。それが、菅首相への支持が65%、内閣支持率としても50%を超えるような数字となって現れているのである。

(6) まさにそのような国民の声に逆らって、小沢氏の、彼個人の、最後の、人生を賭けた一発逆転のギャンブルに付き合ってよいのか、というのが今回の代表選のテーマであり、ことは議員個人の問題ではなく、日本の国全体の将来がかかっているのである。

 民主党議員は、もう一度、国民の声に真摯に耳を傾けてほしい。そうすれば、小沢氏支持などという選択は、絶対にあり得ないはずである。


「強制起訴なら受けて立つ」という小沢氏、しかし、「首相が刑事被告人」では国民は耐えられない。 [10年民主党代表選]

(1) 石川知裕議員が小沢氏の秘書時代、政治資金報告書に虚偽記載を行って有罪判決を受けた件で、石川氏が小沢氏に報告していた旨を供述していることや、そんな大事なことを絶対権力者たる小沢氏に、秘書の石川氏が報告していなかった筈はない、などとして検察審査会は小沢氏の起訴相当意見を出している。

(全文と若干の解説http://blogs.yahoo.co.jp/abc5def6/61495980.html

(2) これに対して検察が小沢氏を起訴しないのは、石川氏が公判で供述を翻した場合、有罪の決め手がないからである。検察は小沢氏についてシロだと言っているわけでは決してない。

(3) 検察審査会は、有罪であることを示す証拠があるのだから、「有力政治家が、もし無罪になったら誰が責任を取る」などということを考えずに、起訴相当意見を出すのも自然な姿である。

(4) ところで、小沢氏は、首相となったあと、検察審査会の決議により強制起訴となったら、憲法で認められた不同意権を行使せずに受けて立つと宣言している。

 しかし、我が国の首相が、刑事被告人である、という事実を、国民は耐えられるだろうか。わが首相が、被告人席に付き、検事役から犯罪者であるとして追及を受けるのである。裁判の間、何ヶ月も、あるいは何年も、もしかすると首相が犯罪者となる可能性に、国民は怯え続けなければならいのである。

 また、首相の特権で、有罪であるかもしれない自分の罪を免れさせた、などということも、およそあってはならないことである。

 そもそも、憲法の訴追拒否の規定は、検察による明らかな不当起訴により政権が覆えされえるのを防ぐ規定で、みだりに行使してはならないものである。

(5) 小沢氏が当該犯罪について有罪かどうかではなく、検察審査会による二度目の議決、つまり数ヶ月後、起訴強制で刑事被告人となる可能性のある人物は、どうしても首相にさせることはできないのである。


「無駄を省いてマニフェストを完全実施する」という小沢氏、まだ、判らんか。 [10年民主党代表選]

(1) 民主党代表選挙で、小沢氏は子供手当の完全実施など、マニフェストにこだわり、財源を問われると予算の無駄を徹底的に省くと嘯いてはばからない。

(2) 一番無駄な予算は公共工事で、岡田外相などは09年総選挙の前に、マニフェストの優先順位に従って予算を作り、優先順位の低い予算を削るのだから、マニフェストが実行できるのは当たり前だ、とも言っていた。

(3) しかし、無駄な予算、公共工事を削ると、景気が悪くなるから、削るに削れないのである。公共工事は、子供手当などよりも数段、投資効率がよい。

 景気が悪くなるから、無駄も削りようがない、どうしてもマニフェストを全部、実行する、ということなら、膨大な赤字国債の発行が必要なのである。

(4) 政権に就いて、民主党の面々も、やっとそのことが判ってきた。財務省から丸め込まれたからではなく、財政が普通にわかって、できないものはできないと判ったのである。これ以上、赤字国債を増やすことはできないから、マニフェストの完全実施は、どうしてもできないのである。

(5) 今になってまだ「さらに数兆円の無駄を省いてマニフェストを完全実施する」などと小沢氏が言っているのは、よほど経済、財政が判っていないか、判った上で国民を欺こうとする極悪人か、いずれにしても首相にふさわしくないことは明らかである。


小沢氏は、首相になりたいなら、健康状態を国民に開示する義務がある。 [10年民主党代表選]

(1) 9月1日、民主党の代表選が告示され、菅総理と小沢元幹事長の一騎打ちが決まったが、小沢氏が代表選に勝って首相になりたいと言うのだが、小沢氏の健康状態は大丈夫なのだろうか。

(2) 小沢氏については、「十数年前に心臓疾患で入院後、食事後すぐに仕事にかからないように医者から忠告を受け、守り続けている。」と報道されているとのことである。

http://www.tokyo-jimin.jp/kobo/goikenban/goikenban25.html

(3) 首相の健康状態は、プライバシーではあるけれども、国民の正当な知る権利の対象である。代表選挙までに、連日、午後、国会に出るだけの体力があるのか、明らかにする義務があるというべきである。

(4) 安倍首相が辞める時、病状について全く明らかにしなかった。安倍氏はそのことについて後日、政治家の病状は明らかにすべきではないと考えたからだ、と釈明したが、封建時代の、「君子たるもの民には健康状態を隠すべし」とでもいう、世襲首相一家の論理である。国民は、病気の政治家を排除する権利がある。政治家の健康状態を知る権利があり、これは極めて重要なものである。

(5) 小沢氏には政治とカネの問題で、少なくとも「タンス預金」について明らかにすべきことは、すでに指摘しているとおりである。小沢氏には2つの疑惑がある、というべきである。

http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2010-09-01-1


民主党代表選、争点は「小沢支配か、脱小沢か」 [10年民主党代表選]

(1) 9月1日、民主党代表選挙が告示され、菅首相と小沢元幹事長の一騎打ちが決まった。

(2) この選挙、構図は実に簡単である。たった3ヶ月前に政治とカネの問題で幹事長を辞したはずの小沢氏が、復権どころか、首相になってよいのか、一方、参院選で大敗した菅総理の続投でよいのか、ということである。

(3) 政策の違いといっても同じ党であり、互いの主張はこれまでに衆院選前、参院選前のマニフェストに入れられており、目立った違いがあってはおかしい。

(4) 小沢氏が代表、首相になった際には、国民から政治とカネの問題から、また、「衆院選を経ない、1年で3人目の首相」ということで大批判を浴びることは明らかである。これを切り抜けるのは解散しかない。そして、その結果、衆参で多数を占める政党は出てこないから、政界再編へ向かうことになる。

 今回の代表選の本当の争点は、民主党としてそれでよいのか、ということだが、それも含めて、そういうことでも予告なしに平気で進んでいく、小沢支配でよいのか、ということに、やっぱり集約されるということである。


民主党は小沢氏に乗っ取られたか。 [10年民主党代表選]

(1) 9月1日から正式に始まる民主党代表選挙に小沢氏が立候補を表明し、このままでは小沢氏が勝ちそうだが、勝って小沢氏が首相になっても世論の強い反対に遭ってその後の展望が持てず、結局、話し合い、曖昧決着に持ち込まれる公算が強いようである。

(2) 民主党の新人議員の多くは、「小沢先生、私たちをお導きください。」などと宗教団体の教祖に対するがごとき対応をしている。しかし、たとえ1年生議員といえども国会議員としての1票は、小沢氏と全く変わりがないのであって、そんな主体性のないことでは、自らを選出してくれた選挙民への責任というものを感じることはないのだろうか。

(3) しかし、何人もの民主党新人議員は、秘書からして小沢事務所から派遣されており、もし小沢氏に反旗を翻したりすれば秘書に引き上げられてしまう。そうすると明日から政治活動自体が成り立たない、などということもあるのではないかと思われる。

 前回の選挙で、民主党であれば誰でも通った状況で、議員自体はその人でなくても全く構わず、選挙実務はすべて小沢事務所の秘書が取り仕切った、次の選挙は、小沢氏の言うことを聞く別の人に変わってもらうよ、というものであろう。

(4) すでにある意味で民主党は、小沢氏に乗っ取られているようである。今回の代表選でおかしな話し合い決着をすれば、その状況が進むばかりである。


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