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トルコによるロシア軍機撃墜、トルコは世界から強く非難されなければならない。 [国際問題]

(1) トルコ機が、ロシア軍機がトルコ領空を侵犯したとして撃墜したが、トルコは国際社会から強く非難されなければならないと考える。

(2) ロシア軍機がトルコの領空を侵犯したのは事実のようである。しかし、そこはシリアとの国境付近で、ロシア軍機が、あるいは国籍不明機だったのかもしれないが、トルコの中心部に進路を取っていたような事実はなく、国境に沿ってシリアないしトルコ領空外へ追い出せばよいだけのことであり、トルコ国内に対する爆撃態勢なども取っていなかったのであるから、また、現に撃墜したのはシリア領内であったことも争いがなく、撃墜するなどという行為が、過剰な行為であることは明らかである。

(3) 領空侵犯ももちろん悪いが、飛行機を撃墜する、などという実力行使が容易に許されるわけがない。トルコとすれば、ロシア軍機が領空侵犯を繰り返している事実を、証拠を示して国際社会に訴えて、再発防止を要求するべきだった。

 ロシア軍機による領空侵犯は、ここ数日で何度も繰り返されていた、というのだから、条件反射的に撃墜してしまった、というトルコの釈明も、容易に信用できないのも明らかである。

 ロシアがこの問題に対して、トルコへの経済制裁等、平和的手段で対応し、報復の軍事行動に出ていないことも高く評価できるものである。  

(4) トルコは、ロシア軍機による領空侵犯があったからといって、撃墜したトルコの方が責任は遙かに大きい。

 まずはトルコがロシアに謝罪し、速やかに両国の関係修復をはかるべきだと考える。


アメリカ共和党大統領候補にトランプ氏が未だに1位、共和党員の品性が問われている。 [国際問題]

(1) 2016年アメリカ大統領選挙の、共和党候補者レースで、いまだに、トランプ氏がトップに立っている。しかし、トランプ氏といえばその過激で不当な発言が何度も問題になっている。

 最も物議を醸しているのは、トランプ氏が米国に住むイスラム教徒の登録制導入を支持すると表明したことと、米国同時多発テロの際にニュージャージー州でアラブ系住民が歓声を上げるのを見たと、根拠もなく主張したことだとのことである。

(2) また、11月24日に行った演説では、トランプ氏に批判的な報道を続けている、ニューヨークタイムスのサージ・コバレスキー記者について、同記者が手足の動きに支障が出る先天性関節拘縮症を患っているのだがその動作を真似してバカにし、同記者の資質を疑問視する発言をしたとしてまたぞろ問題になっている。

 トランプ氏はコバレスキー記者が同時多発テロの数日後に執筆した記事について回想した際の様子をこき下ろし、「哀れなこの男の様子は必見だ。『あー、自分が何を言ったのか覚えていない。記憶がない!』」とまくしたてながら、腕を体の前に突き出し顔をゆがめて、同記者の物まねとみられるしぐさを見せたとのことである。

(3) しかし、障害に負けずに懸命に生きている人を、公的な場であからさまに茶化して馬鹿にする、などというのは人間として、決してあるまじき態度である。トランプ氏には、正義や民主主義、また、人の道などということからも、大きく外れた人間であると断じざるを得ない。

 そんな人間を、どうして共和党は大統領候補として容認できるのか、また、共和党の候補者の中で、いまだに1位の支持を得続けているのか、全く理解できない。

(4) 万が一、トランプ氏が共和党候補者レースを勝ち抜き、大統領選挙本戦を制すれば、アメリカ大統領になる。言うまでもなくアメリカ大統領は世界で最も強い権力を持った者で、何万人、何十万人、何億人の命を奪う可能性もある、いや、地球を破滅に至らせる可能性まである地位がアメリカ大統領というものである。

 トランプ氏のような者が、大統領選挙前年も終わりを迎える頃まで、共和党候補者の中でトップを走っているなどというのは全く信じがたい事態である。まさに、共和党員の品性が問われているというべきである。


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