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安倍自民、橋下維新連合の、憲法改正、右傾化が心配だ。 [平成24年総選挙]

(1) 9月26日、自民党総裁に安倍晋三氏が当選した。河野洋平元総裁がテレビ番組で、総裁候補は右派ばかりで、リベラル派はどこへ消えたのか、と嘆いていたが、まさに最右派の安倍氏が総裁になった。

(2) 次の総選挙は自民党が勝つというのが大方の予想であるが、今回は、橋下維新の会が関西圏を中心に大量当選するとの見方もあり、そうすると、合わせて改憲勢力になるとの懸念も出てくる。

(3) もともと安倍氏は維新の会から代表候補として打診を受けたこともあったがあくまで自民党総裁への返り咲きを目指し、それを断ったのであろう。しかし、目指すところの多くは共通している。

 今回、安倍氏が自民党総裁になり、それぞれ独自性を示す必要が生じたことで、互いに相手方に対して一定の距離を置く旨の発言をしているが、当然、それは選挙が終わるまでの話であって、選挙後、連立政権を組む可能性は大いにあるというべきである。

(4) 結局、橋下維新は、安倍自民による憲法改正のための補完勢力として使われるだけで、それ以外の、国の構造を変えて日本をよくする抜本的政策を行うとの維新の幻想的公約は、当選後、一度も国会活動に反映することすらなく、結局、この国の政治は3年前に逆戻りするだけで、維新に1票を投じた有権者の期待を大きく裏切る結果になるものと思われる。

(5) 安倍氏が首相になれば、靖国神社参拝や「河野談話」の撤回など、前回、やりたいこともなかなかできないまま短命に終わったことを反省し、今回は初めから右傾化路線を前面に出してくるのではなかろうか。その露払いの役割を、橋下維新が果たすだろう。

 しかし、これらの構造が今後、明らかになれば、まず、橋下維新の支持率が落ち、自民党の支持率も落ちて、ますます政治情勢は混沌としてくるのではないだろうか。


民主党は、野田首相を細野氏に変えて増えるような支持層は、すでに大阪維新に食い潰されていることを認識せよ。 [野田政権]

(1) 民主党代表選挙で、野田首相に対する対立候補として、党内の強い要請に応えて細野環境相が立候補する見込みで、野田首相を破るかもしれない、とのことである。

(2) しかし、細野氏は野田内閣の一員として、一体として政策を実行してきたはずである。消費税も原発政策もTPPも、政策に違いがあってはおかしい。

 結局、政策の問題ではなく、見栄えのしない野田首相から、若くて二枚目の、細野氏に首だけ据え変えて、国民の気を引こうとしているだけの動きであることはみえみえである。

(3) 細野氏が代表になれば、民主党政権になってたった3年で、4人目の首相ということになるが、野田首相は参院で与野党が逆転している中で、いな、逆転しているからこそ、かもしれないが、消費税増税という、自民党内閣でも橋本首相以降、誰も手をつけられなかったことを実現し、一定の成果を挙げている。

 あるいは、これ以上、同じ民主党内で誰が首相になっても、特に何が変わるわけでもないことは、普通に政治のことを考えている人なら誰でも分かることであろう。

(4) 結局、野田首相を細野氏に変えた結果、民主党に帰ってくる、毛針に引っかかるような馬鹿な有権者は、今やみな、熱烈な橋下維新のファンになって、しばらくは民主党に帰ってこないことは明らかだろう。それよりも、コアなまじめな民主党支持者が、今度こそ民主党に愛想をつかし、自民党に票を入れる、などということで、むしろ支持を減らす可能性の方が高いのではあるまいか。

(5) 民主党は、最後まで政治の王道を進むことにより、次の、政権奪回の道も開けるというものである。今回、細野代表、首相で総選挙に負けたならば、民主党としてまとまる理由は全くなくなり、本当に崩壊してしまうだろう。今回の代表選挙は野田首相を再選できるかどうか、1年後の、政党としての生き残りをかけたものとなると考える。