SSブログ

民主党の失政で、この結果は当然だが、国民は、時計の針を小渕政権時代に戻してしまった。 [平成24年総選挙]

(1) 平成24年総選挙は、自民党の圧勝、自民・公明の320議席越えに終わった。

(2) 民主党は、たとえば、公約の目玉であった子ども手当を引っ込めて、国家戦略会議が実態を持たなかったこと、また普天間基地問題など、公約違反は明らかで、それでいて、やらないと約束していた消費税増税は実行し、景気は悪いままで、民主党をもう一度支持してくれ、という方が勇気のいる選挙であった。

(3) しかし、自民党は、民主党ではだめだ、という批判票が割れ、相対的に多数を取っただけで、決して国民から圧倒的支持を得たわけではない。これは、比例区での獲得議席が、惨敗した前回よりも2議席しか増えていないことからだけでも明らかである。

(4) しかも安倍自民の政策は、憲法改正、自衛隊を自衛軍にする、といった右寄り政策以外には、建設国債を増発して金融緩和を目一杯して景気をよくする、というあたりが目立つだけである。

 建設国債を増発して公共工事を増やせば、その分だけ景気はよくなる、GDPが増えるのは当たり前で、しかし、それでは国債増発をやめた時点で前より景気は悪くなり、その後ますます、そのような手段が使いづらくなるだけのことである。まさに、子の代、孫の代に使う手段、資金を今、使い、子の代、孫の代に問題を先送りし、いつか必ず、ハイパーインフレで経済が大混乱する未来を、子どもや孫に残しているだけのことである。

(5) 11年前、株よ上がれ、と言って公共工事を増発した小渕内閣の頃に、そうではない抜本的政策を行っていれば、今の痛みも多少は小さくなっていたはずである。あと10年、もっともっと借金を大きくして、まさに抜き差しならない状態になってからではそのときの痛みがますます大きくなる。

(抜本的政策については、http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2012-12-04

 今回の総選挙で、国民は、日本の時計の針を、12年前の、小渕内閣時代に戻してしまった。