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大阪市の公募校長のセクハラ、不祥事、かけがえのないこどもたちのことを真に考えた人事を行え。 [大阪府政・市政]

(1) 橋下大阪市長の肝入りで始まった大阪市の校長、区長の公募制度だが、校長と区長でセクハラで問題を起こした者が各1名と2名、校長ではもう1人、1学期が終わった時点で、「自分の考えていたものと違う」という理由で突然、辞任した者がいた。

(2) 校長や区長の公募は、年功を積んでいく閉塞した公務員の人事に、民間の新しい血を入れようというものである。30年以上、経験を積んで校長や区長に上り詰めた人だけではなく、民間の各種の経験を積んだバラエティに富んだ人材を校長や区長に登用し、リスクを恐れず、大阪市全体としての向上を図っていこうというものだろう。

(3) しかし、区長はともかく、校長の公募任用はいかがなものかと思う。子どもたちにとって、例えば中学3年の1年間は一度しかない。貴重なの経験を積んだ人材が校長になり、うまく行く場合もあるのだろう。しかし、まさに今回のようにおかしな人材、およそ教育者にふさわしくない人材が校長になり、問題を起こしたような場合、すぐに更迭するのだろうが、その間、悪い影響を受けたこどもたちにとって、やり直しは効かない。その子にとって、中学3年の1年間は二度と戻らないからである。

(4) 安定を求めるだけではなく、冒険してでも外部の人材を入れて組織に刺激を与えて向上させていこう、という公募制度は、区長人事では取り得ても、日々、かけがえのない学校生活を送っている子どもたちに悪影響を与えてはいけない、学校の校長人事では行ってはならないと考える。

(5) 橋下市長は「セクハラ校長」が3年間の定期任用で、解雇理由に当たらない以上、一定の再研修後、また校長に就任する可能性があることについて、制度上の問題はないのかと記者から指摘されて、「もう一度チャンスを与えてもよいのではないか」と答えたとのことである。

 しかし、彼にとってはチャンスかもしれないが、子どもたちにとってはとんでもないピンチである。校長人事は、かけがえのない子どもたちのことを真に考えて行うべきである。