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甘利大臣の検査入院で官房長官が「病状はプライバシーだから公表できない」というのは間違いである。 [政治]

(1) 甘利経済再生担当相が12月2日、検査入院したことについて菅官房長官は「3、4日と聞いている。入院先から(役所に)指示することもできる。代理を置くことは考えていない」と述べ、職務に影響はないとの考えを示した。

 菅氏はまた、甘利大臣の病状については、個人のプライバシーの問題だとして、公表を拒んだが不当である。

(2) 甘利大臣は、現在、極めて重大な局面を迎えているTPP交渉の主担当大臣である。仮に病状が悪いのなら一日も早く代わりの者を立てて、次の体制を整えなければならない。

 甘利大臣の政治生命に悪影響を与えないために、重い病気を隠して、国民に知らせないままに難しい手術を行う、などということがあってよい筈がない。

(3) 職務に影響が生じるようなレベルにおいては、政治家の病状にプライバシーはない。国民の知る権利、政治に、いささかの空白も置かないことを望む国民の権利が優先されるのは明らかである。

 多少の入院期間を置いても、当該政治家に戻ってもらう方がよいと首相らが判断したというなら、そのことをすべて公表して、国民の批判を仰ぎながらことを進めるべきである。

(4) そのような意味において、政治家に病状についてのプライバシーはないのである。それが嫌なら政治家になるべきではない。

 安倍首相が前回の退陣の際に、政治家の病状は国民に知らしめるべきではない、と発言したのは、不当極まりないものである。政治家の病状を国民に知られると政治家にとって不利益だから知らしめるな、などという安倍家に伝わる家訓と、政治家としてのあるべき姿勢とを、混同してもらっては困る。


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