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石破幹事長の、特定秘密保護法反対デモの「テロ行為視発言」、民主主義を否定する為政者が国家機密を国民から隠す、こんな危険なことはない。 [新安倍政権]

(1) 自民党の石破幹事長が11月29日の自らのブログで、特定秘密保護法反対のデモで、議員会館に大音響が鳴り響いているとして、「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思わる」と記載し、批判を浴びている。http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/cat20628565/index.html

 今も議員会館の外では「特定機密保護法絶対阻止!」を叫ぶ大音量が鳴り響いています。いかなる勢力なのか知る由もありませんが、左右どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう。
 主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます。

(2) たとえ、大音響で自らの考えを主張しようとも、それは言論の自由の範囲内であって、国民の最大の権利の一つである。それを、言論の自由や国民の権利と対極をなす「テロ行為」と同一視する、などというのは見当違いも甚だしいところである。

 デモ隊が国会や首相官邸に突入するような暴力的事態が生じても、それは、国民の抵抗権の行使と考えられるものであって、それでも「テロ行為」などとは全く異なるものである。今回は、全く、そこにすら至っていない。単に、「大音量で叫んでいる」だけなのである。どうしてそれが「テロ行為と本質的にあまり変わらない」のか。

(3) また、石破氏が与党の幹事長という、まさに、特定秘密保護法反対を叫ぶ人々の主張の相手方そのものである、ということも極めて重要である。他の人が言うならともかく、石破氏はまさに、デモ隊がその主張を伝えようとする相手方、与党首脳である。石破氏はデモ隊の主張を受け入れるかどうかは別として、国民の声として自らの政治行動において考慮すべきは当然である。

 ところが、国民がどんなに政府・与党に国民の声を届けようとしても、与党首脳はそれを、テロ行為的なものとしか考えない、というのではおよそ全く民主主義に反する状態である。

(4) さらには、デモ隊が叫んでいるものが「特定秘密保護法反対」という、「政府による民主主義の無視、弾圧の恐れ」についてのものだというのも極めて象徴的である。民主主義に反する言動を何ら恥じない為政者が国家機密を国民から隠し、機密に近づこうとする国民を重罰に処そうなどというのは危険極まりない。そんなことでは民主主義は破壊されてしまう。

(5) 暴力を伴わないデモ隊とテロ行為とは全く異なる。まさに真逆のものである。その違いが分からないような為政者が国家機密を国民から隠す法律を作ろうとする。こんな危険なことはない。

 安倍首相は、特定秘密保護法を通そうとする前に、まずは石破幹事長を更迭して国民に謝罪しなければならないと考える。


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