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スポーツにおける体罰問題、これまで体罰で効果を上げてきたという監督の話を聞かないと片手落ちだろう。 [体罰問題]

(1) 桜宮高校事件や柔道女子代表監督辞任事件から、スポーツにおける体罰が徹底的に批判されている。教育の場における体罰が法律で禁止されていることなどを根拠に、体罰は、絶対に許されない暴力以外の何物でもない、などという論調ばかりが報道されている。

 2月2日には大阪市の要請を受けて、元巨人の桑田真澄氏が、子どもの頃以来、野球部の練習で、体罰で得るものは何もなかった、体罰からは憎しみだけしか残らず、その後の選手生活の中で役に立ったものは何もなかった、監督は技術や理論を教えてほしい、などと講演したことが、体罰問題の解決策、あるべき姿であるという論調で報道されている。

(2) しかし、2月3日のサンデーモーニングで、張本勲氏が、「若い頃、とんでもない怠慢プレーでアウトになって、チャンスを潰してベンチに帰ると、三原監督から顔を叩かれて怒られ、それ以来、怠慢プレーをしなくなった」などとして体罰の効用もある旨、話している。また、元ヤクルトの広沢克実氏は、「自分は明治大学の島岡吉郎監督門下であるからいろいろ経験している」、として名監督の誉れの高い島岡監督は明治大学で日常的に体罰を行っていたことを示唆している。

 島岡監督といえば1952年から88年まで監督をつとめ、門下には星野仙一楽天監督をはじめ、秋山登土井淳辻佳紀高田繁鹿取義隆広沢克実、など、そうそうたる面々がいるが、特に星野氏は最初の中日監督時代など、何人もの選手に、何度も鉄拳制裁をしたことがこれまで広く紹介されている。また、甲子園で何度も優勝しているような監督が、試合中に選手の顔をぶったなどということで問題になったことも何度かあり、試合中でもそうなのだから、練習中は日常的に体罰が行われているだろうと思わせるものである。

(3) 確かに体で覚えるスポーツの世界は、口で言ってきかせるよりも、体をたたいて覚えさせる方が効果的だ、ということもあるに違いないと思われる。体罰は、子どもへの懲戒としては特に禁止されていない。ストーブに子どもが手を触れないように、叩いて教える、というのは普通にあることだろう。いくら言っても聞かない子には体を叩いて折檻してでも矯正する、ということは特に不相当な行為ではないし、少なくとも、一定の効果があることは明らかだろう。

 島岡監督や星野監督から、あるいはほかの誰でも、叩かれてうまくなったスポーツマンは極めて多いのではないだろうか。そのほとんどが叩いてまで自分をうまくしてくれた監督に感謝しているのではないだろうか。スポーツとはそういうものだから、叩かれると判っていてもうまくなりたいからクラブをやめない、あるいは、自分の子も運動部に入れる。

(4) 少なくとも日本のスポーツマンや元スポーツマンの間で、体罰は絶対にいけない、あってはならないものだ、という意見は極めて少数説だったと思われる。橋下大阪市長も桜宮高校事件が起こった直後は、自らのラグビー高校日本代表候補となるまでの経験も踏まえながら、一定の体罰はあったもよい旨の意見を表明していた。

 しかし、体罰について論じる最近の論調で、体罰を容認する声はほとんど聞かれない。特に体罰を用いることでチームを強くしただけでなく、人間的にも選手を成長させたという監督の話、また、体罰があった方が、自分にも、他のチームメイトにとっても有益だったと思う旨の選手、元選手の声が、一流かそうかを問わず全く聞かれない。

(5) このままでは体罰は、全面的に一切、禁止ということになってしまう。それで本当にいいのだろうか。泣きながら殴ってくれた監督のおかげで、人間的にも成長した、そのお陰で今の自分がいる、という人も多いのではないだろうか。そういう人のために、体罰で効果を上げている監督の話を聞いてほしい。

(6) 確かに、体罰を適切に使えない監督が確かにいて、生徒を虐めているだけという監督のいるのだろう。これだけ体罰が問題になって、教育の場での体罰は法律で禁止されている以上、少なくとも高校までの学校のクラブ活動の現場では、当面、体罰は全面禁止とし、これを徹底せざるを得ないだろう。

 しかし、将来的には、みなで広く検討し、禁止は禁止だが、特に問題にする必要のない体罰もあるという、体罰についての処分の基準といったものを作って行くべきだと考える。

 これらについて広く議論する材料として、体罰で効果を上げているという監督の話を聞きたい。


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コメント 1

ああああああ

問題のない体罰?なんですかそれ
体罰は禁止されている

島岡氏らの例は体罰ではない
by ああああああ (2013-06-07 15:57) 

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