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今回の無罪判決で、小沢氏への疑惑、不信はますます高まった。これを機に、小沢支持勢力は壊滅に向かうだろうう。 [小沢・石川問題]

(1) 東京地裁は4月26日、政治資金規正法違反で起訴されていた小沢氏に無罪判決を下した。

(2) しかし、その内容は、小沢氏の4億円の簿外処理が虚偽記載であると認定した上で、虚偽記載が小沢氏の指示によるとしたものの、小沢氏に違法性の認識がなかったから有罪とは言えない、という「ぎりぎりの無罪」であって、小沢氏の政治的疑惑、政治的責任はむしろ高まったと言えるものである。

(3) 小沢氏周辺は今日の無罪判決を受けて、9月の民主党代表選挙への出馬まで示唆しているが、今後、今回の無罪判決の結果、小沢氏への政治的逆風は却って強まるであろう。

 「なぜ、あの疑惑まみれの小沢氏が無罪なのか」、という国民の不満は高まった。そのような小沢氏が民主党の新代表になるようなことがあれば、民主党への国民の支持は限りなくゼロに近づく。橋下氏など、小沢氏との連携を模索していた集団も、小沢氏に近いというだけで世論が離れるということを機敏に察知し、これを機に小沢氏とは明確に一線を画するだろう。

(4) 裁判では、抽選に当たらなければ裁判員にもなれないが、この問題については、すべての国民が、「小沢支持勢力」に選挙で投票しない、ということで自ら直接、審判を下すことができる。国民は非常に有意義な機会を得たものである。

 これらのことを多くの政治家が十分に理解し、適切な態度を示すものと確信するものである。


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