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石原・橋下の大維新結成で総選挙の争点は変わった。維新の超右、安倍のかなり右の合算では日本が右に傾きすぎる。 [平成24年総選挙]

(1) 衆議院が解散し、政界は12月16日の総選挙に向けて一斉に走り出したが、最後の段階で一気に、橋下維新に石原太陽が合流して石原氏が代表になり、解散・総選挙に向けての話題と関心を一挙に集めるに至っている。

 これで、大阪市長が大政党の代表を兼任するという問題や、議員でもない橋下氏が国民から選ばれた多数の議員を、拒否権まで持つ強力代表になってよいのか、などという問題、また橋下氏自身のの危うさについての懸念も一気に解決した。石原維新はこれからちょっとしたブームにまでなるだろう。

(2) しかし、石原氏といえば「日本国憲法を廃止して明治憲法の復活を宣言すればよい」、などと主張したり、中国から何度抗議を受けても「シナ」と呼び続け、尖閣諸島を東京都で買い取って、中国が何と言おうと船溜まりを作るなどと宣言し、今回の「尖閣紛争」から「中国不況」の原因を作ったり、今の政治家の中では最も「右」であろう。

(3) 一方、自民党も尖閣問題を契機に、「かなり右」の安倍氏が総裁、石破氏が幹事長である。

 安倍自民は、過半数を取って、6分の1の議席を持った石原維新と連携すれば、合計3分の2になって、憲法改正に手が届くことになる。憲法改正は次の参議院選でも同様の議席獲得が必要となるがその他の施策ではどんどん右傾化されることが心配になる。http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2012-09-29

(4) 安倍自民の「かなり右」、維新の「超(ちょう)右」が合わさると、日本が右に傾きすぎる。

 今回の選挙の争点は、一挙に変わった。日本をそんなに右にやっていいのか、平和憲法廃止、軍備増強に、一気に向かっていいのか、ということになった。


自民党勝利なら、経済音痴の安倍首相が心配だ。 [平成24年総選挙]

(1) 今回の総選挙ではまずは自民党が勝ちそうな状況である。当然のことながら、自民党が勝てば安倍首相が誕生する。

(2) 安倍首相になれば、安倍氏の経済音痴が心配である。安倍氏は11月15日の財界での講演で、経済活性化策として、

(ア)日銀に、目標インフレ率3%の金融緩和をさせてデフレ脱却を目指す。

(イ)無利子国債を発行する。

などと表明した。

(3) しかし、言うまでもなく金融緩和だけでデフレの脱却は不可能である。これ以上の金融緩和はバブルを呼ぶだけで、ミニバブルが崩壊したところでまた景気が後退し、デフレの状況は改善しない。今は資金としては市場に潤沢に供給されており、日銀ができることはもうないと考えた方がよい。強いていうならば、今後、少しくらい景気が回復しただけでは金融緩和をやめない、ということである。

 自民党はこれ以上、財政赤字を拡大させないという政策を掲げるのであろうから、デフレ脱却は困難であるということになる。

 また、無利子国債をいくら発行しても、政府は無利子で儲かった分、相続税収入が減るのだから国家財政に寄与するところはない。

 次は巨額の政府紙幣を発行する、などと言い出さないかと心配である。

(4) 安倍氏は経済のことは分からないのだから、美しい日本についてだけ言っていればよい。そういう安倍首相でよいのか、というのも、この総選挙の大きな争点である。


「民主党解体総選挙」始まる。 [平成24年総選挙]

 11月16日、野田内閣は衆議院を解散し、12月16日の総選挙が決まった。解散のネーミングは難しいが、あえて「民主党解体総選挙」と名付けたい。

 この総選挙で、確実に民主党は解体される、すでに解体されている。中道の、まとまりのある政党に収斂されるというわけでもなさそうであるが、「連合」が付いているから一定の勢力は維持するのであろう。

 それはともかく、現在、寄せ集めの政権政党である民主党は、確実に解体される。

 今回の総選挙は「民主党解体総選挙」である。


野田首相の解散断行を支持する。消費税増税と定数削減も支持する。 [平成24年総選挙]

(1) 野田首相は11月14日の党首討論で、解散を宣言し、12月16日の総選挙が決まった。

 野田首相と安倍総裁の党首討論は、3日後の解散を宣言する野田首相が安倍総裁を圧倒していた。

(2) 野田首相は政治生命をかけて消費税増税を実行したものの、国民に約束した「近いうちに解散」を実行しようとしても民主党内から反論が続出し、常任幹事会では民主党の総意として解散に反対である、などという意見表明までなされてしまった。

 このまま党内で解散反対の声が大きくなると、野田首相は解散もできずに辞任に追い込まれるところだった。

(3) 政治生命をかけた消費税増税に、政治家自身が身を切る定数削減が欠けているのはおかしい。どうしてもやる、消費税増税は正しかった、ということを訴えて野田首相は乾坤一擲、今回、解散を断行し、自らの続投を争点として総選挙が戦われる。

 野田首相の解散断行を支持する。消費税増税と定数削減も支持する。


橋下・石原連合は野合だ。国民は、そんな見え透いた野合に騙されない。 [平成24年総選挙]

(1) 石原慎太郎氏が都知事を辞め、たちあがれ日本のメンバーと新党を立ち上げようとしている。そして、石原氏はその新党と橋下氏の日本維新の会、渡辺氏のみんなの党と、第3極の大連合を目指しているとのことである。

(2) しかし、日本維新の会とみんなの党の政策がほぼ共通しているのは事実であるが、日本維新の会とたちあがれ日本の政策は、右派だという以外には、余り共通するところはない。

 たちあがれ日本は、真性保守を標榜し、天皇制を強化し、日本の歴史を再評価して日本人が自信を取り戻し、要するに美しい日本を造ろう、というものである。その中には長幼の序などというものももちろんあり、オーソドックスに国民に政策を訴えようというものである。

(3) 日本維新の会の、道州制、消費税の地方税化、首相公選制、参院廃止、原発停止等は、たちあがれ日本として受け入れがたいものであろう。あるいは、そもそも、橋下氏は国政の経験もないし政治経験自体も乏しいのに、権威の高い大先輩でも徹底的に罵倒するもので、そのような政治家が強い影響力を持つ日本を、美しいとは言えないということだろう。

(4) 橋下氏とすれば、従来の権威を否定し、部下の公務員を自由に動かす石原氏の都政でのやり方を大阪府政でも手本にし、石原氏自身についても師と仰いでいることから、石原氏とは一緒にやりたいが、旧体制の老人5人と連携しても維新にとってはマイナスで、党のイメージも悪くなる、と思っているのだろう。

(5) 第3極の結集というと聞こえはよいが、橋下氏の言うように、旧体制打破の維新の会と、真性保守のたちあがれ日本とは基本的に相容れないもので、両者の提携は野合以外の何物でもない。国民は、そんな見え透いた野合に騙されない。


国民は、石原慎太郎氏を第3勢力の旗手にするほどバカではない。 [平成24年総選挙]

(1) 石原慎太郎氏が都知事を辞職し、たちあがれ日本の平沼氏らと新党を立ち上げ、右派から自民党の過半数を阻止する程度の第三勢力の結集を目指して、国政に打って出ることを表明した。

(2) 確かに、対中国、対韓国の領土問題など、民主党の「弱腰外交」が批判され、自民党でも「対外強硬派」である安倍氏、石破氏、国民的人気を背景に総裁、幹事長に就任している。

(3) しかし、石原氏の極端な右傾化路線は青嵐会以来一貫しているが、これまで決して国民的支持を得ることはなかった。国民は、今も、自民党よりも右の集団に力を与えて良いとは決して思っていない。

 石原氏が都知事として人気があるのは、都知事だからであって、これは、青島幸男氏を都知事にし、横山ノック氏を大阪府知事にする都会の気まぐれの延長である。

 それよりも、現在の日中の紛争は、元を糾せば石原氏が尖閣を都で買い取ると言い出したことから、都に自由にさせると、とんでもないことになる、として国がやむを得ず買い取ったことに端を発している。車が中国で売れなくなり、中国からの観光客が激減しているのは、無思慮で極端な石原氏の行動が原因であると、多くの日本人は理解している。

(4) 日本維新の橋下氏なら、弁護士的な法的常識の範囲内で、極端な右傾化路線は取らず、行政改革を中心にこれまでの政治家ができなかったことを、小泉元総理のように、一人の卓越したトップリーダーの指導のもと、次々と断行してくれるのではないかという期待から、それが幻想に過ぎないと国民から看破されるまでは、一定の支持を得るものと思われるが、石原流の右傾化路線では、80歳の偏屈爺の石原氏が今さら国政に復帰したからといって、国や社会を混乱させこそすれ、今さら日本をいい方向には変えようがないだろうというのは、多くの国民が理解している。

 国民は、石原氏を第三勢力の旗手としてもてはやすほど、バカではない。石原新党が、国民的な人気を得ることはありえない。


安倍自民、橋下維新連合の、憲法改正、右傾化が心配だ。 [平成24年総選挙]

(1) 9月26日、自民党総裁に安倍晋三氏が当選した。河野洋平元総裁がテレビ番組で、総裁候補は右派ばかりで、リベラル派はどこへ消えたのか、と嘆いていたが、まさに最右派の安倍氏が総裁になった。

(2) 次の総選挙は自民党が勝つというのが大方の予想であるが、今回は、橋下維新の会が関西圏を中心に大量当選するとの見方もあり、そうすると、合わせて改憲勢力になるとの懸念も出てくる。

(3) もともと安倍氏は維新の会から代表候補として打診を受けたこともあったがあくまで自民党総裁への返り咲きを目指し、それを断ったのであろう。しかし、目指すところの多くは共通している。

 今回、安倍氏が自民党総裁になり、それぞれ独自性を示す必要が生じたことで、互いに相手方に対して一定の距離を置く旨の発言をしているが、当然、それは選挙が終わるまでの話であって、選挙後、連立政権を組む可能性は大いにあるというべきである。

(4) 結局、橋下維新は、安倍自民による憲法改正のための補完勢力として使われるだけで、それ以外の、国の構造を変えて日本をよくする抜本的政策を行うとの維新の幻想的公約は、当選後、一度も国会活動に反映することすらなく、結局、この国の政治は3年前に逆戻りするだけで、維新に1票を投じた有権者の期待を大きく裏切る結果になるものと思われる。

(5) 安倍氏が首相になれば、靖国神社参拝や「河野談話」の撤回など、前回、やりたいこともなかなかできないまま短命に終わったことを反省し、今回は初めから右傾化路線を前面に出してくるのではなかろうか。その露払いの役割を、橋下維新が果たすだろう。

 しかし、これらの構造が今後、明らかになれば、まず、橋下維新の支持率が落ち、自民党の支持率も落ちて、ますます政治情勢は混沌としてくるのではないだろうか。


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