橋下・石原連合は野合だ。国民は、そんな見え透いた野合に騙されない。 [平成24年総選挙]
(1) 石原慎太郎氏が都知事を辞め、たちあがれ日本のメンバーと新党を立ち上げようとしている。そして、石原氏はその新党と橋下氏の日本維新の会、渡辺氏のみんなの党と、第3極の大連合を目指しているとのことである。
(2) しかし、日本維新の会とみんなの党の政策がほぼ共通しているのは事実であるが、日本維新の会とたちあがれ日本の政策は、右派だという以外には、余り共通するところはない。
たちあがれ日本は、真性保守を標榜し、天皇制を強化し、日本の歴史を再評価して日本人が自信を取り戻し、要するに美しい日本を造ろう、というものである。その中には長幼の序などというものももちろんあり、オーソドックスに国民に政策を訴えようというものである。
(3) 日本維新の会の、道州制、消費税の地方税化、首相公選制、参院廃止、原発停止等は、たちあがれ日本として受け入れがたいものであろう。あるいは、そもそも、橋下氏は国政の経験もないし政治経験自体も乏しいのに、権威の高い大先輩でも徹底的に罵倒するもので、そのような政治家が強い影響力を持つ日本を、美しいとは言えないということだろう。
(4) 橋下氏とすれば、従来の権威を否定し、部下の公務員を自由に動かす石原氏の都政でのやり方を大阪府政でも手本にし、石原氏自身についても師と仰いでいることから、石原氏とは一緒にやりたいが、旧体制の老人5人と連携しても維新にとってはマイナスで、党のイメージも悪くなる、と思っているのだろう。
(5) 第3極の結集というと聞こえはよいが、橋下氏の言うように、旧体制打破の維新の会と、真性保守のたちあがれ日本とは基本的に相容れないもので、両者の提携は野合以外の何物でもない。国民は、そんな見え透いた野合に騙されない。
維新の会が右派とは到底思えないのですが。
維新の会の本質は橋下氏自身が著書で述べている通り、
「自分の権力欲を達成する」(『まっとう勝負!』小学館)
ためだけに集まったチンピラ集団ではないかと。
by NO NAME (2012-11-17 22:08)
NO NAMEさん、コメント、ありがとうございました。
橋下維新は、憲法9条をはじめとする憲法改正を断じて行うと主張し、労働組合を敵視して君が代日の丸条例を作るなど、世間では右派だと見られていると思います。
安倍自民党総裁は党内では右派で、憲法改正等、より右の維新の力を借りる必要があるので、石破氏が維新を野合だと批判しても、「ライバルだ」といって維新に一定の評価をし、総選挙後の連合に備えているのだと思います。
by kentaro (2012-11-19 13:28)