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「桜宮高校の入試を行うべきだ」という意見書を出した中学校長会に対して、「公募校長に全員変えてしまう」「予算は出さない」という橋下市長の行動は、教育の政治からの独立に反する暴挙である。 [桜宮高校事件]

(1) 桜宮高校の、体罰による生徒自殺問題を受けて、橋下市長が同校の体育系学科の入試中止を教育委員会に指示していた問題で、大阪市中学校長会は1月17日、入試を実施してほしい旨の意見書を市長に提出したが、これに対して橋下市長は、とんでもないと怒り、「全員、公募市長に変えてしまう」、と発言し、また、市教委が橋下市長の指示に従わない場合、予算を付けない、とまで発言している。

(2) しかし、入試を目前に控えたこの時期に、教員の入れ替え等で対応が可能なこの問題について、「入試中止」を強行する橋下市長の言い分に理由がないことは明らかであるhttp://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2013-01-16

(3) それはともかく、まさに、教育と子供たちのために体を張って、「暴君」橋下市長に意見書を出した中学校長会に対して、全員、公募校長に変えてしまう、などというのは横暴極まりないことは明らかであろう。

 まさに、公募校長では、このように市長に楯突くことはないだろうから、橋下市長の「公募校長制度」の問題点も、まさに露呈したというべきである。

(4) また、入試や教員の配置等を決めるのは、法律で教育委員会であると定められていて、市長には最終決定権がない。これは教育が政治により歪められないよう、教育の政治からの独立を保証する制度である。

 たしかに、その予算を執行するのは市長であるから、予算執行拒否ということで市長には教育委員会の決定したことを受け入れないことはできるが、そんなことで教育委員会を政治家の意のままに動かしたのでは、教育委員会による教育運営を定めた法の趣旨を没却してしまう。

 まさに、今回のような政治の介入で教育が不当に歪められないように、政治家ではなく、教育委員会が教育を行う必要がある、ということを再認識させてくれる事態というべきである。

(5) 橋下市長は、教育の専門家の意見を受け入れて、直ちに、「入試中止の指示」を撤回し、今回の一連の問題で、教育委員会の意向を尊重せよ。


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