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橋下市長は、桜宮高校・体育科等の「入試中止指示」を直ちに撤回せよ。 [桜宮高校事件]

(1) 大阪市の桜宮高校バスケットボール部の生徒が、顧問の教師による体罰を苦に自殺した問題で、教師による体罰が日常化し、副顧問の教師も止めなかったし、他にバレー部でも体罰があって問題になり、教師が休職後も体罰を再び行ったのに校長が問題をもみ消した、などという一連の事態を重く見て、橋下大阪市長は、「生徒を受け入れる体制にない」として、同校の体育科の入試を中止するように教育委員会に求めたとのことである。

(2) しかし、言うまでもなく問題は教師の側にある。校長をはじめ問題になりそうな教師を、教育委員会にいる教員等と入れ替える等して、体罰禁止を徹底すれば、同じような問題が起こる可能性は極めて小さくなるはずである。

 そういう手段を講じないで、入試まであと2ヶ月を切ったようなこの時期に、入試を中止するなどというのは受験生の迷惑も甚だしいものがあり、決してあってはならないものである。

 特に今回は「体育科」という特別の学科の入試を中止しようというのだから、志望者にとって、今から新しいところを選ぶ困難さは、「普通科」の比ではないだろう。

(3) あるいは、同校の他の運動部もすべて活動を休止させている、というのもおかしな話である。また、バスケットボール部の活動は長期にわたって休止させるようであるが、子供達に何の責任もない。市教委は、直ちに監視役の教員とカウンセラーを同校に派遣し、速やかにクラブ活動その他の学校生活を、可能な限り元の状態に戻すべきである。

(4) 学校現場には、一生に一度の、他に決して替えられない貴重な時間を過ごしている生身の子供達がいる。あってはならない行政組織の不祥事の是正を徹底的にやることが必要だとしても、罪のない子供達への影響は最小限におさえることは、何よりも優先して考えるべきは当然である。

 こんなことは、教育に携わった人間には常識中の常識だと思われる。教育に素人の政治家が、軽々に教育現場の実務に口を出すべきではない。今回の事態で、入試の中止など、決してあってはならないことである。橋下市長は、入試中止の指示を、直ちに撤回すべきである。


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