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週刊朝日の、橋下大阪市長の出自詮索記事は、許されない人権侵害であり、政治活動妨害である。朝日新聞出版社は社長更迭等の、適切な再発防止措置を講じよ。 [報道・言論]

(1) 10月17日発売の週刊朝日は、表紙に大きな橋下大阪市長の顔写真を掲載し、

「ハシシタ」 救世主か 衆愚の王か 橋下徹のDNAをさかのぼり本性をあぶり出すとの大きな見出しを表紙に出した上で、本文中に、「ハシシタ 奴の本性」という題名の、佐野真一氏の記事を掲載している。

(2) この記事は、橋下氏の政策について論じるつもりはないと宣言した上で、

「橋下氏が日本の政治を左右するような存在になったとすれば一番問題にしなければならないのは、敵対者を絶対に認めないこの男の非寛容な人格であり、その厄介な性格の根にある橋下の本性である。そのためには、橋下徹の両親や、橋下家のルーツについて、できるだけ詳しく調べ上げなければならない。」

などとして一連の記述を行っている。

(3) しかし、そもそも、「政治家の人格に問題がある」、という主張は言論の自由の範囲内だとしても、政治家の人格に問題がある原因として、政治家の両親や家のルーツを探って、そこに問題があるなどと、特に科学的根拠を示すこともなく、政治家の両親や家のルーツを調べてあげつらう、などということは、政治家の人格に対する不当な攻撃であって、およそ、言論の自由の範囲に属さない、違法、不当な名誉毀損行為である。

 特に、本件記事では、橋下氏の父親が、被差別部落出身者のヤクザで少年刑務所にいたことがあり、覚醒剤中毒で自殺したということや、その弟の子、つまり橋下氏の従兄弟が金属バット殺人事件を犯したなどということが記載され、そういう父親の行動や橋下家に殺人者がいる、などというルーツが現在の橋下氏の「問題人格」の原因になっている、という趣旨の文章になっている。

(4) しかし、言うまでも無く、父親や親族がどんなに犯罪者であろうが、人格に問題があろうが、そのことで人の人格を問題にしてよいはずがない。犯罪者の子は犯罪者の気質を受け継いでいるから問題である、などと、そんなことを言うこと自体が重大な人権侵害である。また、本件記事が被差別部落にも言及していることから、本件記事がまじめに犯罪気質の遺伝等について検討したかどうかを評価する必要もなく、要するに犯罪者差別、被差別部落出身者差別に凝り固まった、「便所の落書き」的な内容であることを覚悟しているというべきかもしれない。

 橋下氏は政治家であるから、現在、存命中の父親がヤクザである、などということなら、現在の橋下氏の政治活動に悪影響を与える恐れがある、といった意味で、国民の正当な関心事として、報道の自由の範囲内であるという場合もあろう。

 しかし、本件記事は、そのような観点ではなく、父親がヤクザで被差別部落出身者だからその遺伝により、息子の人格に悪影響を与えているに違いない、という、全く合理的根拠のない橋下氏への人格攻撃であって、決して許されるものではない。

(5) また、橋下氏は、現在、日本維新の会の代表で、同党は、総選挙を目前に控えて、自民党、民主党に次いで、第3位の支持率を有する有力政党であり、その有力政党が国民から正当な評価を受けて次期総選挙で正当な議席を獲得する、というのは、この国の政治にとって極めて重要なことである。

 本件記事は、あたかも、父親が被差別部落出身者のやくざで、一族に殺人者がいるから橋下氏自身の人格にも問題があるなどと、何の根拠もなく橋下氏を攻撃するものであるが、その結果、不当に橋下氏の評価が下がり、国民の評価が歪み、日本維新の会が、本来得るべき議席を得られない、などという事態になれば、本件記事の発表は、極めて由々しき政治活動妨害行為だということになる。

(6) 今回の週刊朝日の記事は、前記のとおり、極めて重大な橋下氏に対する人権侵害、人格攻撃であるとともに、極めて重大な日本維新の会の政治活動に対する不当な妨害行為であって、決して許されないものである。

 本件記事の不当性は極めて重大であるとともに、雑誌の表紙に橋下氏の顔写真入りでことさらに橋下氏の人格と日本維新の会の信用を貶めるために週刊朝日を挙げて組織的に行われたと評価できるもので、このような事態に際し、発行会社の朝日新聞出版は、編集長を交代させるようなことでは足りず、社長を更迭してその責任を明らかにし、二度と同様の行為が起こることのないような措置を取らなければならないと考える。


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