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小沢氏の刑事裁判、仮に無罪になっても政治責任が無視されていることを忘れるな。 [小沢・石川問題]

(1) 小沢一郎元民主党代表に対する、政治資金規正法違反事件の裁判で、10月6日、東京地裁で第1回公判が開かれ、小沢氏は全面的に争う姿勢を示し、自らの潔白を主張するとともに、政治家小沢一郎を抹殺しようとする暴挙である、などと主張した。

(2) 当ブログでは従来から、検察審査会による起訴強制の制度は好ましくないと主張してきた。http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2009-05-31

 それはともかく、現に制度がある以上、すで行われている裁判手続が厳正になされるべきは当然である。

(3) また、小沢氏の4億円問題は、刑事責任と民事責任を峻別して考えるべき、ということについても、すでに当ブログで指摘しているとおりである。http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2010-10-06

(4) 小沢氏の疑惑に対しては、輿石民主党幹事長などは、「小沢氏の無罪を確信し、裁判で無罪判決が出たあとは、『小沢問題』がなくなって、党内が一致団結すべきだ」などと明言しているが、小沢問題で、政治責任が重要であることを忘れた議論で、失当である。

 小沢氏の疑惑は、政治資金収支報告書に嘘の記述をしたかどうか、そのものではなく、そのような、少なくとも4億円などという大金をどのように蓄財したのか、その中に政党助成金の流用や、過去の不正な金銭の授受がなかったのか、ということであり、小沢氏はそれらの疑惑に一切、答えていないものである。

(5) 小沢氏も、元秘書の石川議員らも、刑事処罰を受ける場面においてもこれらの疑惑に一切答えようとしないもので、国民としては、小沢氏には政治家として何かやましいところがあるに違いない、と思って当然である。そのような疑惑の人物に、国政を動かして貰いたくない、というのも当然である。

 小沢氏が、今後も政治家を続けるつもりなら、4億円の出所について、国民の納得のいく説明を直ちに行うべきである。


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