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菅首相の辞任を促す西岡参院議長の方こそ、議長を辞任すべきである。 [菅政権]

(1) 西岡参院議長が5月19日の読売新聞に、菅首相のサミット前の退陣を求める論文を読売新聞に発表するなどして、公然と首相退陣を求めている。

 政治家個人として、そのような考えがあることは当然であるが、こと、三権の長たる議長が、もう1人の三権の長たる首相に対して、辞めるべきだ、などと言うのは、憲法上の問題まで生じる、極めて不適切な言動であり、西岡議長の方こそ、議長失格であり、議長を辞めるべきだと考える。

(2) そもそも議長は院全体の代表であり、菅首相の続投を求める参院議員も多々いる中で、一方的に一部の意見を議長たるものが言うべきではない。

 「議長は初めから積極的に意見を言ってはいけない」などということは小学校で習うことである。議長というものは院の意見や行動が錯綜したときに、最後に大所高所から意見を述べるもので、初めから一つの極端な意見を述べたのでは院が円満に運営されるはずがない。

 首相は、ひとたび選ばれた以上、独自の見識を持って、自らの責任において国をリードしていくべき存在であるが、議長というのは多くの意見のある院を、民主的にかつ合理的、効率的に円滑に運営していくべき職責を有するものである。

(3) また、行政の長たる首相の交代を、立法府が求めるのは、憲法上、衆議院の不信任決議によることが規定されているものであって、参議院にはそもそもその機能はない。参議院の意思で行政府の長を変えたのでは憲法上の問題まで生じるもので、首相の交替などという、最大限の政治的問題について議長自ら率先して意見を言う、などというのは議長としておよそ許されないことである。

(4) 西岡参院議長は、議長失格である。西岡氏の方こそ、即刻議長を辞めるべきである。


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