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尖閣諸島問題、「偏狭で極端なナショナリズムを刺激しないように」という仙谷意見に賛成である。 [尖閣諸島問題]

(1) 尖閣諸島沖での中国人船長逮捕事件で、中国政府の日本への攻撃が激しい。これに対して仙谷官房長官は9月21日、「何よりも重要なのは、日本も中国もほかの国も含め、偏狭で極端なナショナリズムを刺激しないことを、政府の担当者として心すべきだ」との見解を表明したが、全面的に賛同する。

(2) 中国政府としても、菅政権における国際問題への筋の通し方を試しているものであろう。幸い、新体制も整ったところであり、仙谷長官を中心に、毅然とした、適切な対応をしていってくれるものと思う。

(3) 仙谷長官も言うように、この機を狙って、双方の国の、まさに偏狭で極端なナショナリストが世論をあおり、両国の関係が悪化するようなことがあれば、彼らの思うつぼであり、双方の指導者は、努めて冷静な対応を取るべきは当然である。

(4) 中国も、アジアのリーダーたらんとするのなら、力ではなくもっと、徳により影響力を与えることを考えて欲しい。


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コメント 10

O

仙石は危ない。あれは全然毅然とした態度ではない。
中国にああも挑発されてナショナリズムを刺激されなかったら日本人はもう終わりだろう。独立国をやめた方がいい。
どろぼうをどろぼうとなぜだれも言わないのだろう。
恥知らずを恥知らずと罵るのは必要なことだ。
今回は石原慎太郎の言い方が正しい。
今日の9/23のNHKニュースウオッチ9で大越が「日本はほとぼりが冷めるのを待っていてはいけない」と言い放った。
ほとぼりとは何事だろう。バカもいい加減にしてほしい。
by O (2010-09-23 23:21) 

kentaro

Oさんのコメントについてですが、では、どうすればよいか、ということになります。私は、現在の政府の対応はベストに近いと思います。

 「石原都知事の言い方が正しい」とのことですが、「中国はやくざと同じ」「頼まれても行かない」などと、感情的な非難を返しても、中国側からのさらなる感情的な対応を呼び、事態を悪化させるだけだと思います。

 また、この問題を軍事問題化するのは、今後、日本の防衛予算を倍増する覚悟があるのか、今後、軍備力を伴った、力の対決に日本が1人で立ち向かう方向に舵を切ってよいのか、というと、それは明らかにNOだ、ということだと思います。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100921/crm1009211449017-n1.htm


by kentaro (2010-09-24 11:05) 

O

この結果をどう見ますか?
ひどすぎますよ。
by O (2010-09-24 19:24) 

kentaro

 私は今回の措置を支持しています。

 日本は、捜査機関が処罰の必要がないと判断したから釈放しただけで、何ら法は曲げていません。もちろん、中国に謝罪などしていないし、中国も謝罪を求めるようなこともなく、今回の措置はすべて無効だ、と言うだけで収束したとすれば、あの、国内情勢から際限なく無茶を言ってくる中国を相手に、うまく納めた、ということだと思います。

 このまま起訴したが最後、執行猶予の判決が出るまで船長の身柄を拘束し、その間、中国がどんどん「制裁」をエスカレートきた場合に、矛の納めようがありません。

 その時、ないしこれまでに、政府は一体、どうすればよかったのか、自民党の意見を聞いてみたいものです。
by kentaro (2010-09-25 00:43) 

O

処罰の必要がないと判断したとは検察は言っていません。処分保留です。ごまかしますね。
法を曲げていませんか。検察が外向的配慮でそのような処理をする権限を持っていますか。政府は検察がそう判断したのならそれでよいと。政府はどうするつもりだったのか、意志が全く示されなかった。責任放棄も甚だしいと考えますが。
結局、理不尽が通ってしまった。それをうまく納めた、ベストだとは、信じがたい見識です。
by O (2010-09-25 02:14) 

kentaro

 諸般の状況を判断して、検察が、起訴しない措置を取ることは、法の許容範囲内でしょう。政府は、検察の判断を尊重する、今回はそれ以外に何もしない、それが現状で取るべき最善策だと判断したのでしょう。

 私は、政府の措置(仙谷案のようですが)を支持しています。
(中国が謝罪要求するところまでは想定内です)

 今後、国会などでの野党の意見も聞いて、よりよい手段があったのなら、政府も国民も、学習していくのではないでしょうか。
by kentaro (2010-09-25 11:32) 

そこらへんにいる一般人

Oさんに賛成です。何はともあれ自国の主権を守るために言うべきことはキチンというべきだと思います。結局政治家も官僚もマスコミも自分の身がかわいいので事なかれ主義で国益を大きく損なっています。いたずらにナショナリズムを刺激するのと、国家として自国の主権を守るのではまったく意味が違います。今回の一連の対応においては事なかれ主義者の言い訳に過ぎないと思います。
by そこらへんにいる一般人 (2010-09-27 22:58) 

kentaro

 私が政府の今回の措置を支持する理由を整理します。

(1) まず、事件当初、船長を逮捕、拘留しない選択もあったが、毅然とした措置を取るべく、逮捕した。

(2) 船長が略式裁判を拒否したため、起訴に向かわざるを得ず、拘留を延長した。

(3) その後、中国の、レアアース禁輸措置をはじめ、首相まで見解を発表するなどしたので、このまま起訴すると、裁判期間中、ずっと中国の対抗措置にさらされることになり、国益を害すると考え、処分保留で釈放し、事態を収めることにした。

(4) 政府の立場は、中国の圧力に屈したのではなく、あくまで検察の判断を了とするもので、粛々と法を適用した結果だから、特別な政府の見解など特にない。また、特に中国に対して批判、反論する必要はない。

 そのようにして中国の不当な怒りの収まるのを待つ。これに正面から反論すると、非難合戦になって収拾がつかなくなる。

(5) 今後、領海侵犯が続いたり、非難が続く場合は、個別に、抗議、反論は行う。

 中国の一連の動きが収まったあとで、国際世論に訴える、日米の連携、ベトナムやフィリピン等の「中国からの被害国」との連携を深める等の措置を取る。


 今後も、中国の強硬な態度が続いた場合、(4)の判断が結果的に間違っていたことになるが、それは結果論であり、(5)の対応を、対抗上強行に行う、ということで対処せざるを得ない、というところだと思います。
by kentaro (2010-09-28 11:48) 

スコット

私もkentaroさんに近い考えですよ。
中国は内部の問題や人民元のレート問題など他国から白い目で見られる要素をたくさん持ってますし、今回の件で更に白い目で見られる要素が増えただけでしょう。
一方で、アジア諸国は米国との結びつきが強くなり、「日本完全敗北」ではなく内心は向こうのほうが痛手だったと思いますよ。

逮捕せず、あっさり強制送還といったほうほうで更に早く終息させる方法もありましたが、できとしては75~80点でしょう。

一番問題なのは、起訴して刑罰を加えることですね。
最悪、フォークランド紛争のような状態を招きかねませんし、また招かなくとも長期化すればするほど関係修復にかかる時間も長くなりますし。
by スコット (2010-10-06 13:46) 

kentaro

 スコットさん、コメント、ありがとうございました。
 対中国は、長期的かつ、西側世界で連携した対応が必要だと思います。

by kentaro (2010-10-13 07:27) 

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