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小松法制局長官が、「安倍政権の番犬」と言われて激怒したが、本当のことを言われるから怒るのだ。 [新安倍政権]

(1) 小松一郎法制局長官が3月4日、共産党の小池晃副委員長から国会で、「あなたは安倍政権の番犬みたい」と言われたことに激怒し、翌日の社民党首の質問の際に、聞かれてもいないのに「国家公務員にも、プライバシーや名誉に関わるものを含め、憲法上、基本的人権が保障されている」などと言って反論したとのことである。

(2) しかし、正しいと信じる行動を、我が身を犠牲にしてまで行うと、番犬のような態度になるだろう。裁判官は法の番犬、警察官は正義の番犬と言われて、名誉でこそあれ、侮辱とはなり得ないはずである。

(3) 要は、法制局長官たる者、内閣における法の番人であるべきところ、内閣の番犬となって法に吠えつけるようでことでは長官、失格である。小松長官とすれば、「安倍政権の番犬」のような仕事はしていない、と堂々と反論し、態度でもってそのことを示せばよいだけのことで、自らの名誉や基本的人権の話として怒るような指摘では全くない。法制局長官が、その憲法知識や識見を、立憲民主主義下での国家統治の問題ではなく、自らの公務員としての名誉についていくら力説しても滑稽でしかない。

(4) 要するに、小松長官は、図星を突かれたから怒ったのだろう。良心や信念に反する行動を取っているから、忸怩たるものがあり、反論できないから、辱められたと思うのだ。

 内閣が法を遵守する姿勢を無くしたのでは法治国家とは言えない。立憲政治とも言えない。小松長官の前記の態度は、安倍政権の遵法姿勢のなさが、極めてゆゆしき事態に立ち至っていることの象徴であると考える。


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