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民主党代表選で前原氏をはじめ、皆が小沢詣。それでも民主主義政党か。 [民主党新政権]

(1) 8月23日、前原誠司氏が菅首相退陣を受けての民主党代表選挙への立候補を表明し、がぜん最有力候補となった。

(2) 前原氏は早くも、他の有力候補と同様、支持を求めて小沢氏のもとを訪れた。しかし、小沢氏は政治資金問題で起訴されたこと等により党員資格停止中の身である。

 小沢氏が党内一の勢力を握っているのは明らかであるが、内々に支持を求めるというならともかく、公然と支持を求めるというのは筋が通らない。党員資格停止処分中の者が党首選での実権を握っていることを次期代表、次期首相と目される人たちが公然と認めていることになるもので、田中角栄の闇将軍が、あくまで「闇」だった以上に、不当な権力構造が公然と存在する、と言わざるを得ない。

(3) 民主党は、小沢氏が幹事長の時代に衆院選の候補者選定で実権を握り、次期選挙では泡沫ではあるが、多数の新人議員を擁するに至ってしまい、それによって隠然たる実力を備え、新人以外でも多くの議員が小沢氏のもとに集まってしまうという、極めて由々しき事態に陥っている。

(4) しかし、その状態は遺憾なのであって、正面からそれを認め、その支持を得なければ代表、首相になれない、などというのでは、民主主義政党の名に値しないものと考える。


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