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米国債格下げ、日本国債が暴落したら日銀はその機会にいくらでも買い集めると宣言すれば暴落しない。但し、限界をわきまえよ。 [経済]

(1) 8月5日、スタンダード&プアーズが米国債の格付を最上級のトリプルAからダブルAプラスに格下げした。

 日本の金融機関が日本国債を大量に保有しているように、米国の金融機関は米国債を大量に保有している。

(2) 格付機関の信頼性自体が乏しく、大した影響はないとの意見も多々あるが、金融機関の中にはトリプルAの債券を持つ割合を決めているところがあって、別のトリプルAの債券を買うために、ダブルAになった米国債を大量に売りに出すところがあるのではないか、などと危惧される向きもある。

(3) その結果、米国債が暴落し、もっと状況の悪い日本国債も、つられて暴落する可能性もあると考えられる。

 また、米国債を売って出たドルが行き場を失って結局円を買う、などということになると超円高も進み、日本経済は大変なショックを受ける。

(4) 日本国債がもし暴落したならば、日銀はその機会に日本国債を大量に買って買い支え、償却に問題があるならいくらでも持っておけばよい。日銀が国債で受け取った金利を国庫に上納すれば財政上も助かるからよかったと思おう。

 そんなことを続けると、通貨発行高が増えてインフレ要素にはなる。しかし、日銀が事実上の無利子でいくらでも貸し出しを増やしているのにデフレが止まらない日本経済には、ほとんど影響は無いだろうし、デフレに悩む日本経済にとって、多少のインフレは歓迎だ、ということにしよう。

 日本国債暴落の際は、日銀が買い集めればよい。その計画と準備をしておくべきである。逆に、そうすれば日本国債は暴落しないはずである。

(5) 但し、ものごとにはすべて、限度というものがある。円は無尽蔵に日銀がお札を刷って増やし、価値が減じていく、その価値の減り方が他の通貨とは規模が根本的に違う、と世界が認識しだした時、大幅な円安が一気に進み、日本経済に大打撃を与えることになるだろう。他の通貨とは、ドルとユーロである。双方が引き締めに入ったようなとき、円だけは、いくら流通量を増やしても価値を減じない、などということはあり得ないのだから、なるべく早く、歳出、歳入の均衡を達成しなければ、あとで嘆いても遅いことは明らかというべきである。


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