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尖閣ビデオの流出、馬淵大臣の辞任は不要だ、自民党時代とは全く違う。 [尖閣諸島問題]

(1) 尖閣ビデオ流出問題で、自民党などが馬淵国交相の辞任を求めているが、辞任など全く必要がない。

 首相官邸への報告が遅れた、などと言われているが、直ちに報告したからといってどうなっていたわけでもない。そんな大事件では全くないし、報告が遅れたことで官邸が困ったわけでもなんでもない。そんな批判は笑止千万、バカバカしい限りである。

(2) 就任後ほとんど間がない馬淵大臣に、今回の事態を防ぐ方策が取れなかったことに何の責任も無いことは明らかである。

 また、今回のビデオ流出は、末端公務員による反政府的行為であり、それによって政府が閣僚を辞めさせるなどということがあれば、今後も同様の行為を助長するだけのことである。

 公務員が「緩んでいる」ことが原因だとすれば、自民党政権時代に「緩んだ」のであって、民主党政権にも馬淵大臣にも、何の責任もない。

(3) 要は、このような事態を防げなかったことについて、政府として国民に対して責任を取るべきか、ということであるが、超長期政権を維持していた自民党政権の場合、長期間のうちに公務員のそのような行為を許してしまったことの責任が自民党政権にあることについて、担当大臣を辞めさせることで国民に示しをつけていただけのことなのである。

(4) しかし、民主党政権では具体的な落ち度が無い限り、閣僚を辞めさせる必要など全くない。自民党政権時代の悪弊を踏襲する必要は全くない。


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コメント 4

h

いかなる理由があったにせよ民主党政権下における出来事については全責任はその政権にある。就任間もないなどという理由は責任がない理由にはなりえない。政権を取ったのちもあらゆる出来事の責任を前政権に求めるなど絶対にあってはならないことだ。そんなものが世間に通用するはずもない。民主党政権下における不祥事は当然民主党政権の落ち度であることは否定のしようもない。
もし、あなたの言うような理屈が通れば、権力を持ちながら行為に対する責任を有しないという、国民に対する無責任がまかり通ってしまう。それでは国家の制度が成り立たなくなってしまう。でしょ?
by h (2010-11-15 00:14) 

kentaro

 抽象的な意味で、現政権下におけるすべての行政行為の責任は現政権にあることは明らかです。

 しかし、現政権としての、その責任の取り方が、特に具体的落ち度など全く無い大臣を交替させる、という、自民党政権時代の悪弊を引き継ぐ必要は全くない、というのが私の意見です。
 
 平成23年度、大幅な赤字予算を組まざるを得ない責任は、明らかに前政権にあり、現政権は、その反省から、今後、どう改善するか、ということが問われているのであって、平成23年度予算についてのものではありません。

 また、前政権が、尖閣諸島に長期間、日本人ですら立ち入りを禁止していたことが現在の問題に繋がったことは明らかです。

 では、ほかにどんな対処方法があったのか、ということを含めて、国民も、それらのことを、賢く判断しなければならないのだと思います。
by kentaro (2010-11-15 10:33) 

h

このような事件が起きたこと自体が大臣の落ち度になるのでは?
どのような社会でもトップの立場の人は、自らはあずかり知らない事でも事件が起きれば責任を取らされます。そういう立場なのです。責任者なのです。私はそう思います。
政治の世界に拘わらずどんな組織も、部下のしたことの責任はトップがとらなくてはならないのです。くどいようですけど責任者なのですから。
by h (2010-11-15 15:53) 

kentaro

 hさん、コメント、ありがとうございます。

 大きな組織のトップには結果責任というものがあり、辞任もやむなし、という場合もあります。たとえば、APECで日本に来た外国首脳に、暴漢の投げた石が当たった、などという場合、大臣の首を差し出さざるを得ない、組織としての大失態だと思います。

 しかし、今回の事件は、それほどのものではないと考えます。
 
 今回の場合、就任したばかりの馬淵氏には具体的落ち度は全くないでしょう。大臣の交替で同種の事件発生の可能性は全く減らないのに、絶対に辞めろ、と野党が言っても、世論に受け入れられないだろう、と私は思います。
by kentaro (2010-11-15 17:14) 

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