SSブログ

今、歴史の扉が開く、政権選択選挙。国民が初めて自らの政府を選ぶ。 [政権選択総選挙]

(1) いよいよ明日は、政権選択選挙の投票日である。各地では午後8時、最後の街頭での選挙運動が終わった。

(2) 明治以来、日本は産業育成を至上命題とし、そのために中央集権体制を取り、地方や市民の生活を犠牲にしてでも国全体の発展を図ってきた。その中心を担ってきたのが優秀な官僚組織であり、政界が支え、産業界が実行してきた。

 特に戦後は、もっぱら、自民党が中央集権国家のさらに中枢で日本の発展を担ってきた。

(3) 戦後は、中央の大企業が儲け、そのために地方は農村から労働力を提供し、代わりに道路や箱物で税金がどんどん地方につぎ込まれ、地方は公共と事業が最大の産業であるところが多くなった。

(4) しかし、その、国全体を豊かにするシステムは、産業育成、経済成長自体に限りが生じてきた昭和60年代以降、そのままでは成長すらできなくなって、赤字国債でしか成長を維持できなくなった。

 結局、官僚システムがどんなに頑張っても、これ以上借金ができなくなって、これまでのやり方が頓挫した。

(5) これに対して、市場原理主義を徹底し、弱者を切り捨て、平均賃金を下げて中国等の発展途上国に対抗し、金融市場で儲けることで日本の活路を見いだそうとした小泉・竹中体制は、リーマンショックで完全にその誤りが立証された。

(6) 結局、産業育成第一主義が頓挫したのであるから、市民生活第一主義へ、歴史的変換を計らなければ、この国の活路を見いだせないのは明らかだと思われる。

 国民の生活を第一に予算を出す。道路を造るのに予算を出して、その後その恩恵が国民に行き渡るのを待つのではなく、直接、国民に対して各種の支出を行い、それが内需を拡大させる、国内充足型の経済体制に変えていかなければならないのではないだろうか。

(7) 明治以来、もちろんその前からも、国民が政府を選んだことなど一度も無かった。国民は今回、初めて、自らの手で自らの政府を選ぶ。

 間違うこともあるだろう。しかし、何度間違ってもいいではないか。真の民主主義社会は、国民自らの手によって創られるものである。

 今、歴史の扉が開く。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0