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理屈は無い。政権交代しかない。衆議院解散総選挙 [政権選択総選挙]

(1)いよいよ衆議院が解散された。8月30日の投票に向けて、事実上、総選挙が始まった。

 民主党のマニフェストは本当に優れているかとか、財源の裏付けがあるかとか、麻生氏のどこが悪かったとか、鳩山氏の不正献金疑惑はどうなったとか、理屈は関係ない。政権交代あるのみである。

(2) 55年体制以降の54年間、自民党は平和で豊かな日本を築いてきた。その功績は極めて大きい。しかし、バブルの崩壊以降、自民党が築いてきた政官財の繁栄と分配のメカニズムが機能しなくなった。

 それに代わる繁栄のシステムになるはずだった小泉改革は、経済危機を乗り切った功績は忘れ去られ、格差の拡大、貧困層の拡大などという負の面だけが強調され、失敗だったと、現首相以下、みなが思うようになった。

(3) こんな日本を何とかしなければいけない。自民党にはチャンスを3回与えたが、安倍、福田、麻生と失敗し、次は東国原でも総裁に担ごうか、という体たらくである。

(4) 次の首相、誰がやっても大してよくならない可能性の方が高いようにも思われる。

 しかし、このまま自民党政権を続けて、よくならないのでは、猿にも笑われようというものである。

 財源があろうがなかろうが、新政権に不安が多かろうが、何せ、民主党にやらせてみよう。そうすれば、新しい視点から抜本的な改革ができるかもしれない。駄目なら元に戻せばよい、一度試してみれば諦めも付くというものである。

(5) 理屈ではない。とにかく政権交代しかない。今回の選挙で何も変えずにあと4年、自民党政権が続き、このまま日本がよくならない、というのでは国民みな、気が狂う。

 こんどの選挙は理屈ではない。政権交代しかない。


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