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日本維新の綱領、日本国憲法を根本的に否定する姿勢は、いかにも憲法無視の橋下氏や石原氏らしい。 [憲法問題]

(1) 日本維新の会が綱領を発表した。綱領とは言うまでもなく政党の存在目的を示すものであるが、その綱領の第1項は以下のとおりである。

1.日本を孤立と軽蔑の対象に貶め、絶対平和という非現実的な共同幻想を押し付けた元凶である占領憲法を大幅に改正し、国家、民族を真の自立に導き、国家を蘇生させる。

(2) しかし、日本は世界にとって軽蔑の対象なのだろうか。平和憲法のもと、非核三原則や武器輸出禁止、唯一の被爆国としての非核の訴え等、「非現実的な共同幻想」などではなく、何のてらいもなく軍拡競争を続ける強国に対して自ら率先して平和を説く際の、非常に説得力のある平和の根拠だったのではないだろうか。

(3) 平和憲法のもと、近隣諸国にも配慮しつつ、日米安保を中心に自衛隊を徐々に整備し、国民の支持も得つつ、平和憲法と自衛隊を共存させているとも言えるものである。今の憲法でも今の自衛隊を持てて、それはそれでいいのではないか。

(4) このような現在に、 「占領憲法を大幅に改正し、国家、民族を真の自立に導き、国家を蘇生させる。」などと言われると、平和憲法を撤廃して核武装をするなどして軍備を強大化し、近隣諸国を軍事力で屈服させ、それで初めて民族が自立できると考えているように思える。

(5) また、このような表現は、平和憲法だけではなく、現在の憲法理念すべてを根本的に否定しているように思えるが、これは、橋下氏や石原氏の、憲法感覚、人権感覚を無視した日頃の言動そのものである。

 このような集団に、憲法96条の、国会による改正発議要件を、3分の2から過半数に緩める改正を許せば、あとは彼らがどんな憲法を作って、どんな日本に変えてしまうか、判らないもので、決して許してはならないものである。


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