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さいたま連続不審死事件で死刑判決、その後の裁判員の会見を見ても、やはり裁判員制度は廃止すべきだ。 [刑事裁判問題]

(1) 埼玉県で3人の男性が不審死し、交際相手だった37歳の女性が殺人罪で起訴されていたさいたま地裁の裁判員裁判で、4月13日、死刑判決が下った。

(2) この裁判では約100日間、多いときは週に3~4日も法廷が開かれ、裁判員の負担は非常に大きなものがあり、仕事を持った普通の社会人は裁判員として裁判に参加しようがなかったものと思われるが、男性の裁判員の一人が実名で顔の撮影も許し、取材に応じていた。

(3) この、裁判員だった男性は、判決の当日、終始笑顔で、料理屋のようなところでテレビの独占インタビューに応じていた。

 しかし、この裁判員の意見も踏まえて、死刑判決が下されたのである。人の命を権力によって絶つ、死刑判決を下しているのに、その判断についてインタビューされて、終始笑顔でいて、厳粛さは感じられなかった。

(4) 多くの裁判員の中には、そういう人も当然いるだろう。100日もの裁判期間が予想され、普通に仕事をもったまともな裁判員候補者の多くが辞退し、そういう人が残ってしまったのかもしれない。

 しかし、私たち国民の代表として死刑判決を下すのが裁判員なのである。 私たちの代表が、笑いながら死刑判決を下す、という事態を、私たちは容認できるのだろうか。

(5) 多くの場合はそうではないとしても、たとえ少数でも、そういう人に国家の裁判権を行使されて、死刑判決が下されていく、ということは、死刑判決を受けて死んでいく被告人の生命の尊厳という観点から、国民はそれを許してはいけないと考える。

 その意味からも、裁判員制度は、廃止されるべきだと考える。


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