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大阪府立高校の卒業式で君が代斉唱時に教師の口元チェック、維新の会は思想警察を作る気か。 [大阪府政・市政]

(1) 3月2日の大阪府立和泉高校の卒業式で校長の中原徹氏が教頭らに命じて、君が代斉唱時に教師の口元をチェックし、君が代を歌っていなかった教師について処分が検討されているとのことである。

(2) 中原氏は橋下知事(当時)の肝いりで、弁護士から校長に採用されたのであるが、橋下市長は、「命令はここまで徹底されなければならない」、などとして絶賛しているが、まさに君が代起立斉唱の徹底をはかる大阪維新の会の方針もあって行っているということであろう。

(3) しかし、国旗国歌法制定の際も、決して強制にならないように、という付帯決議がなされているものである。

 国旗掲揚、国歌斉唱などというものは国に対する敬愛心から自然とわき起こる心から、あくまで自主的に行われるべきものであって、「敬意を表しているかをこっそりチェックする」などということは、それと真逆の位置に存するものであろう。

(4) 教師としても、起立しなければ外形的に卒業式の秩序を乱すことから、国旗国歌に反対する者がいても式典の秩序維持という観点から、起立すべきである、という最高裁判例の立場は理解できる。http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20110606165018.pdf

 しかし、君が代を歌うことに特別の価値を見出してことさらに歌わせる、ということになると不当であるということは、すでに当ブログでも指摘しているところである。http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2012-03-10

(5) 君が代斉唱の際にも、起立さえしていれば、歌っていようがいまいが、ことさらにチェックでもしない限り判らない。このような行為を処分しようというのは、先日の、大阪市による、労働組合つぶしの思想調査のアンケートもまさにそうでhttp://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2012-02-18、思想をチェックして規制しようとする、思想統制そのものであって、決して許されないものである。

 橋下市長、大阪維新の会は、市の職員に対する一連の思想統制を直ちにやめるべきである。


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