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首相は「放射能をつけちゃうぞ」発言の鉢呂経産相を即刻罷免すべきである。 [野田政権]

(1) 鉢呂経産相が福島原発視察から帰って、現地を「死のまち」と表現したことについて9月9日の記者会見で謝罪したが、10日になって、8日に視察から帰った際に「放射能をつけちゃうぞ」と言いながら記者に対して防災服をなすりつけるようなしぐさをしていたことが明らかになった。

(2) 「死のまち」発言は、確かに現地は「死のまち」であって、その状態を憂い、蘇らせなければならないとの思いが誤解を呼ぶ表現になったというだけのものであるから、謝罪と訂正もあった以上、辞任等の問題は全く生じないと考える。

(3) しかし、「放射能をつけちゃうぞ」発言は、現に放射能を浴びながら事故の収束に命懸けで当たっている原発の作業員や、農地の放射能汚染の結果、作付け制限、出荷制限等に苦しむ農民のことを全くおもんばかっていないものであり、そのような者が今後の原発行政ならびに原発事故収束行政の中心となっていくことは許されないものであって、野田首相は、鉢呂経産相を即刻罷免すべきであると考える。

(4) 鉢呂氏は防御服を着つつも、原発事故の現場を訪れ、放射能が自分の体に付いたのではないかと、気になっていたのだろう。自分はそんな危険を冒して、現地に行ってきたのだ、現地は危険なんだ、ということを記者に判らせようとしたのであろう。

(5) しかし、その言動から、鉢呂氏の頭には、日々、防御服の上からとはいえ、高濃度の放射能を浴び続けて、命懸けで一日も早い事故の収束を、日夜はかっている方々に対する思いが全く無かったことが覗える。また、先祖伝来の土地を放射能に現実に汚染され、自身の体への放射能被害や、作物についての放射能被害、さらには風評被害に苦しむ現地の農民に対する思いが全く無かったことが覗える。

(6) そのような鉢呂氏が、これからの原発に関する行政の責任者たる経産相を続けてはならないことは余りにも明らかである。

 野田首相は、即刻、鉢呂経産相を罷免すべきである。


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