野田新内閣、この非常時に「党内融和内閣」とは何事だ。 [野田政権]
(1) 野田内閣が9月2日、正式に発足した。野田総理自身は自らの内閣にニックネームは付けなかったが、輿石幹事長は記者からどんな内閣かと聞かれて、「党内融和内閣」と命名した。
(2) 確かに、そもそも輿石幹事長自身、国民への民主党政策の発信などという面はほとんどなく、党内融和のシンボルであるし、政策通の人材の乏しい小沢系からも一川防衛、山岡国家公安の両大臣を入閣させ、各派からまんべんなく閣僚を取る等、党内融和そのものである。
(3) しかし、原発事故、東日本大震災、経済危機対応等で待ったなしの日本で、各種政策対応の即戦力内閣ではなく、党内融和内閣から始めなければならないとは情けない限りである。
また、財務大臣の安住氏、外務大臣の玄葉氏はそれぞれ、財政、経済政策、また外交政策に詳しいなどということを聞いたことがない。
特に財務大臣は国民に増税を納得させるとともに、各国の財務大臣と経済議論を戦わせなければならない、一番の要職である。「ほんとに私でいいんですか」と総理に言った、などと就任会見で言うような人では困ることは明らかであろう。
(4) 野田新内閣、どじょうのように泥臭く成果を上げることができるのか、はなはだ心配である。
2011-09-03 23:29
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