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大学生の就職協定、4年生の夏以降にできないか。 [社会]

(1) 大学生の就職説明会が、3年生の12月以降に規制されるとのことであるが、現在は10月頃からだから、たった2ヶ月遅くしただけだということになる。

 しかし、かつて、4年生の10月1日をもって就職活動解禁日、などとしていたことからして、早すぎる。今のままでは大学生は3年生の後半から4年生にかけて、ほとんど大学で勉強する時間がない。これでは大学教育自体が破壊される。

(2) もともと、企業は大学教育に期待していないようである。特に文科系の場合、大学は学生が企業に入社したあと、企業活動に役立つような教育をしていない。そこで、企業としても学生に求めているのは、高校時代、どの程度しっかり勉強し、優秀とされる大学に合格できたか、ということである。

 勉強する能力の優秀さは出身大学の偏差値でかなり判り、その中から各企業で必要な能力を各企業なりに計るのである。大学で法律や経済をどの程度身につけたか、ということはほとんど企業にとって関係がない。

(3) だからといって、大学でまじめに勉強している学生も多く、そのことで社会に貢献することも多い。大学教育が崩壊すると、企業への就職を考えない学生の研究にも悪影響を与える。

(4) 特に今は、企業にとって新卒者の採用は買い手市場で、他社に先駆けて一日も早く人材を確保しなければならないような事情もないはずである。

 ここは、大学教育と研究の崩壊を防ぐために協力し、経済界は、せめて、4年生の夏以降に就職活動を制限すべく、協定を作るべきだと考える。


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コメント 4

通りすがり

同感です。
そうする事で大学生の意識もまた変わると思います。
by 通りすがり (2011-01-10 00:40) 

kentaro

通りすがりさん、コメント、ありがとうございました。

授業にしても、学外の資格スクールのようなものでもいいんですが、大学生にはしっかり勉強してもらいたいものです。
by kentaro (2011-01-10 10:33) 

tm

僕自身が学生だったときは、活動は4年7月、内定は10月でした。

今の就職活動長期化は、その就職協定の破綻もさることながら、リクルートをはじめとする就職活動斡旋会社が長期間にわたって利益を上げられるように仕組んだことなのだと思われます。

その頃から、「就職活動」が「就活」と略されるようになり、「部活」などと同じような語感になってしまいました。「婚活」なんて徒花まで生み出しました。名は体を表すとはよく言ったものです。
by tm (2011-02-12 00:58) 

kentaro

 tmさん、コメント、ありがとうございました。
 私の頃も内定解禁が4年生の10月1日で、その日の朝、その会社へ行くことで、内定受諾の意思表示でした。当時、興銀、長銀、日債銀などというと、超エリートだったのですが、その後、すべて無くなってしまうなどとは、夢にも思いませんでした。時代は変わったものです。

 

by kentaro (2011-02-13 21:09) 

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