犯人隠避での前特捜部長らの逮捕、新たな冤罪の可能性はないのか。 [刑事裁判問題]
(1) 10月1日、最高検は、前田検事によるFD改ざん事件で、大阪地検の前特捜部長・大坪氏と、前副部長・佐賀氏を、犯人隠避罪で逮捕した。
(2) しかし、大丈夫だろうか。今回の逮捕、起訴が冤罪だった、というのでは、最高検が世間体や組織自体を守るために罪なき人を逮捕、起訴したことになり、検察庁全体の壊滅的損害になるからである。
(3) 佐賀前副部長は、「犯人隠避など全くしていない、上司にすべて報告し、上司の指示どおり行動していることがどうして犯罪になるのか」と言っているとのことである。それもそうだろう。
また、大坪前部長としても、自身が法的解釈や証拠評価、あるいは捜査の必要性等の判断を誤り、前田検事の逮捕等が不要だ、と思って前田検事を逮捕等しなかったとすれば、犯人隠避でもなんでもない、ということになる。
(4) それとも、決定的な物証でもあるのだろうか。いずれにせよ、今後、起訴に至るまで、今度こそ慎重かつ適正な捜査、起訴判断が必要なことは明らかである。
2010-10-01 23:32
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