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小沢氏は、小泉氏によって駆逐された、自民党守旧派の亜流である。 [10年民主党代表選]

(1) 小沢氏は9月8日、民主党代表選で、自らが首相となったあかつきには、無利子国債を平成23年度から発行する旨を表明した。

 また、小沢氏は9月9日、北海道での演説会で、新幹線も高速道路もしっかり造りたい、約束は必ず守る、と表明している。

(2) 小沢氏は常々、自民党時代と違う、官僚主導ではなく政治主導にすべきだと主張し、菅内閣はそうではない、として批判しているが、何のことはない。小沢氏の方こそ、旧来の田中派型、自民党守旧派型の、国債増発、公共工事乱発、利益誘導型の政治家である。

 田中派の嫡流である小渕首相が、経済理論も何もなく、赤字国債を乱発し、公共事業をばらまき、後世に大きなツケを残したのと、構造は同じである。その時はよくても、ただでさえ財政赤字が膨大なところへさらに大きな赤字を作り、後の政権、後の国民の選択肢を狭め、よっぽどのことがない限り、国債増発、公共工事による景気刺激策を取れない状態に陥らせているのである。

 菅首相は、今はそこまでのことはできないとして、将来のことを考えて国債増発策は取れない、としているところ、小沢氏は、何せ、今を何とかしようと、安易に禁じ手に手を出しているのである。

(3) また、小沢氏の、09年夏の政権奪取以降の行動を見ていると、「官僚主導から政治家主導へ」というスローガンも、結局、民主党を支援する地域や団体へのみ、自由に予算を配分するシステムに、官僚から文句を言わせたくないだけだ、ということも見て取れる。まさに、田中角栄のように、官僚を、完全に支配したいのである。

 さらに、小沢氏も田中角栄と同様、 「政治とカネ」で問題を起こすのも、小沢氏が、まさに田中派的構造をそのまま受け継いでいることから来るもので、決して、偶然ではない。

(4) このまま田中派型、利権誘導による予算ばらまき型の政治では駄目だ、として、小泉首相の登場以来、自民党守旧派、「田中派的なもの」が駆逐され、それ以降の首相はみな、財政赤字を増やさずに景気、経済を回復させる方策に知恵を絞ってきた。
 ところが、自民党ではほぼ死滅したと思われた「田中派的守旧派」が、どっこい民主党内で生き残っており、生き残っているどころか大増殖し、一大勢力となっているのが小沢氏のグループなのである。
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(5) これ以上、不況のたびに国債を増発し、新幹線や高速道路を造ると公約し、与党に票を出したところに予算を付ける利権誘導型政治を続けると、早晩、国家財政を破綻させることは明らかである。
 
 田中派型、自民党守旧派型そのものを純化、発展させた小沢型政治の跳梁は、何としてもくいとめなければならない。

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