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幹事長の辞めさせ方、民主党と自民党の違い。 [小沢・石川問題]

(1) 小沢幹事長についての、検察審査会の「起訴相当」意見を受けて、民主党内でやっと、小沢氏辞任への動きが出てきている。それも、腫れ物にさわるように、「小沢氏自身が判断するだろう」とか、「鳩山代表が決めること」、などと決して直接辞めろ、とは言わず、間接的な表現にとどまっている。

 小沢幹事長が辞めるべきだとの意見が、世論調査で8割を超える中で、不正蓄財疑惑に何の釈明もしない小沢氏にこのまま民主党が幹事長を続けさせることは、よもや無いであろう、ということは、すでに当ブログで指摘しているとおりである。

(2) ところで、幹事長その他有力者の辞めさせ方について、自民党なら公然と「辞めるべきだ」、との意見が若手を中心に噴出するところが、民主党では1、2の無名の議員以外、誰も何も言わないし、仮に意見を言っても極めて婉曲にしか言えないことが批判されたりしている。

 この原因について、「小沢支配の強力さ」などが言われたりするのであるが、そうではない。民主党には自民党のような確固たる派閥勢力がなく、派閥間の、「党内疑似政権交代」のようなシステムが無いことによるものと思われる。

 つまり、政権を絶対的「鎹(かすがい)」として、派閥間その他で政権抗争を行い、負けても勝っても、必ず勝った方に従う、その前提で双方とも思う存分言いたいことを言う、そういうシステムが民主党には無く、表面的にはこれまで一枚岩で政権を目指していたため、自由に「抗争」などできないのである。

(3) そのような中で、菅副総理、前原国交相、枝野国務相がそろって、小沢氏の辞任に言及し、これを受けて鳩山首相も小沢氏辞任を否定しない発言をするに至っている。

(4) この過程は、極めてまどろっこしいと言わざるを得ないが、民主党は一枚岩であるという建前を崩せないことから、やっとのことで小沢氏辞任に向けて動き出したもので、連休明けから事態は大きく進展する。

 民主党は一日も早く、「小沢後」の体制を整えて、参院選に臨むべきは当然である。


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