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麻生首相の、終戦記念日靖国参拝見送りを支持する。 [戦後民主主義問題]

(1) 麻生首相が終戦記念日の靖国参拝を見送る旨を表明したが、8月12日の産経新聞の社説等、「中国に媚びた姿勢だ」などとして批判している。産経新聞社説は、首相が国民を代表し、国のために尊い命を捧げた人を慰霊するのは国家の指導者として当然である、としている。

(2) しかし、靖国神社は決して古来からの、ないしは国民の素朴は宗教心に基づく宗教施設ではない。

 靖国神社は、戦死した兵士等を国家が慰霊する極めて政治的、政策的な宗教施設であり、侵略戦争を遂行、助長した重要な国家組織であるとしてその存在を強く批判する国民層も多い中で、その宗教施設を首相が国家、国民を代表して参拝し、慰霊するなどというのは政教分離規定に反する憲法違反行為である。

(3) これは、死者なら大抵葬られる「墓」が、アーリントン墓地という場所に戦死者の分がまとめられていて、そこに米国大統領が参拝する、などということとは根本的に異なるものである。

(4) あるいは、それらの議論の何が正しいかは別として、戦争の犠牲となった方々を静かに慰霊する場所に、先鋭的な政治的対立と混乱を持ち込むことはふさわしくない、として終戦記念日の参拝を否定した麻生首相の考えは極めて妥当であると考える。

 麻生首相の、終戦記念日の靖国参拝見送り表明を支持する。


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