企業・団体献金の禁止、本当に実現できれば素晴らしい。

（１）　鳩山首相が、３月４日、企業・団体献金の禁止を今国会で実現する旨を表明した。

　当ブログでも、企業・団体献金は、党本部へのものに限るべきだと主張したが、http://kentaro-0013.blog.so-net.ne.jp/2009-04-29-1

それどころか、企業・団体献金をすべて禁止するようであり、実現できるとすればまさに画期的である。

（２）　個々の政治家への企業・団体献金が政治に悪影響を与えることは、小沢幹事長の西松事件、小林千代美議員の北海道教組献金事件等からも明らかであるが、党本部への献金となると、企業・団体の政治活動の自由との関係で複雑な問題がある。

（３）　しかし、企業は営利団体であり、その団体が儲けるために政党に献金するというのは、政党に対して、正義ではなく、企業の営利の観点で行動させることになり、本来おかしい、ということになる。

　それに対して、労働組合等の団体は、自らのために政治的行動を行うことは何の問題も無いはずであり、思想や政策の一致する政党に献金することもまた、問題が無いということになる。

（４）　そこで当ブログでは前記のとおり、企業・団体の政党本部への献金は認めてもよい、と主張した。

　しかし、企業の政治献金は本来、不当であり、禁止されてしかるべきところ、企業献金が自民党に対してなされ、一方で組合の献金が民主党に対して行われていることから、片方だけ禁止することもできないから、また、組合による献金も、特定団体による政党支配の危険性という観点から問題が無いわけではないので、この際、両方とも禁止することで、政治を一気に浄化することになるものであり、支持したい。