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民主党新政権がすべきこと、すべきでないこと。 [民主党新政権]

(1) いよいよ民主党政権が誕生する。今の時点で、民主党政権として、すべきこと、すべきでないことなどを整理してみたい。

(2) 第一になすべきことは、根本的な霞ヶ関改革と、無駄な出費と公共事業費の削減である。子供手当等、生活への直接出費や消費者庁の充実等で、中央集権、産業第一主義が、国民生活第一主義に転換し、国民は政権が変わったことを実感するであろう。

 その他のことは、極言すれば、やれるものからやっていけばよい。やれないものはやれなくてよい。

(3) 絶対にしてはならないことは分裂である。

 細川政権時代、社会党を追い込んで与党が分裂し、1年で自民党政権を復活させてしまった。そのことを、よもや小澤氏、岡田氏などは忘れていまい。4年後、もう一度現政権のまま選挙をすれば、与党として初めて存在意義を有する自民党は本当に壊滅し、今度は民主党が400議席を取る。その時点で保守系とリベラル系に分裂すれば、新しい世紀の二大政党制ができる。

 民主党内での細かい意見の違いは、じっと我慢してほしい。政権維持のためには悪魔にでも魂を売る、自民党の根性を見習って欲しい。

(4) やってはいけないことは、ほかには、法務大臣に小澤側近をあて、検察庁に意趣返しをするかの姿勢を見せることである。それをすると政権の公正性を失わせる。

 そんなことをすると行政組織の中立性を侵すことに歯止めがなくなり、各省庁で大臣や副大臣が好き勝手に人事等に手を出すきっかけを作ることにもなり、行政組織そのものを破壊してしまう。鳩山新政権が、信頼に足る公正なもので、小澤傀儡でないことを示すためにも、法相にはリベラル派の弁護士等を充ててもらいたい。

(5) 高速道路自由化も、ゆっくり、ゆっくりでよい。島根や九州、北海道など、端の端から、徐々に始めて、様子を見ていけばよい。

 CO2排出量25%削減などというのも、無理なら控えればよい。与党として各種数値を精査したところ、無理だとわかった、ということでよい。

 「過ちを改むるに憚ることなかれ」と、新官房長官は何度か言ってもよい。野党時代には真実を見られないままに言っていたが、現実に直面し、国民のために改める、と言えばよい。

 但し、消費税増税は4年後である。

 官房長官は菅氏のような目立つ、弁の立つ人がよい。くれぐれも平野博文役員室長のような目立たない鳩山側近を充てるべきではない。疫病神のような河村官房長官を選んだ麻生内閣の轍を踏んではいけない。

(6) 外交は、迷ったら現状維持でよい。最初に、非核三原則の明確化と世界非核化運動宣言だけ行って、あとは、アメリカその他と波風を立てないようにする方がよい。

 国内でいくらでも波風が立つ。世界を相手に、今すぐすべきことは特にない。

(7) 但し、マニフェストはマニフェストである。いくつもの項目を実行できなかったことについて、4年後、鳩山首相は責任を取って辞任することになっても構わない。逆に、そのつもりでやればよい。

 次の代表が、消費税増税を含む、次の4年間の新たなマニフェストを掲げて国民に信を問う。自民党がこの間、新たな政権対抗軸を持ち得ていればそれと政権を争うし、公明党が独自にその立場を得ているかもしれない。

 敢えて実行しなかったマニフェストの分も含めて、国民の信任が得られればあと4年、政権を担当すればよいし、それを上回る政党が存在すれば、政権を明け渡せばよいのである。

 マニフェストを実行することが国民のためになるとは限らない。4年間、真に国民のためになることを、全力を挙げて実行してほしい。


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