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権力は政治家を民意から乖離させる。菅直人、お前もか。 [民主党新政権]

(1) 菅直人副総理が、報道がしっかりしていれば国民にも理解されるとし、鳩山内閣の支持率が低いことは報道に問題があるかの発言をし、話題になっている。 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100518/stt1005181305002-n1.htm

 菅直人副総理兼財務相は18日午前の記者会見で、内閣支持率下落に関し「少なくとも政権を担当した時点から比べれば、かなり景気も改善しているし、一歩一歩前進している。報道がしっかりしていれば国民に理解されるのではないか」と述べた。メディアによる報道の在り方に問題があるとの認識を示した発言で、「八つ当たり」との指摘も出そうだ。

 同時に「私の職責では、日本経済を持続可能な形で軌道に乗せることが重要だ。それが国民の信任を得ることになる」と強調した。

産経ニュース 2010.5.18 13:01

(2) しかし、国民が鳩山政権を支持せず、内閣支持率が20%などとなっているのは、報道の問題などというものでは決してない。民意は、鳩山政権を支持していないのである。普天間基地問題、高速道路やこども手当、財政赤字の問題についての不信、また特に小沢氏のカネの問題への民主党と内閣の対応等、少なくとも今のままでは鳩山内閣を支持できない、というのが民意であることは明らかである。

(3)それを、「報道の問題」であって、内閣自体は国民のためになることを実行しているのに、民意はおかしい、などと思うのは権力者のとんでもない思い上がりであろう。福田首相はともかく、麻生首相も安倍首相も、国民のためになる実績を上げてきたという自負はあったと思われる。それでも国民が内閣を支持できないというのは、それが民意なのである。

 また、たとえ愚かであっても民意は民意と言うべきであるとともに、特に今の鳩山内閣の体たらくは、愚かでない国民も鳩山内閣には愛想をつかしているというべきであろう。

(4) 菅氏もこれまで野党のリーダーとして、さんざん、「国民は内閣を支持していない」と言って内閣を批判してきたのではないだろうか。それが内閣に入り、権力を持ったとたんに、民意というものが見えなくなってしまったのだろう。

 小沢氏のように、もともと民意などというものは、「コントロールの対象」ぐらいにしか考えていないだろう政治家はともかく、民意を実現する真の民主政治を作ろうとしていたはずの菅氏でもそのようになってしまうのだろうか。菅氏の発言には失望した。権力は政治家を民意から乖離させるようである。権力とは本当におそろしいものである。


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