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死刑自体は否定しないのだから、中国での日本人の死刑執行に抗議はできない。 [社会]

(1) 中国で麻薬密輸罪で死刑が確定していた日本人合計4名が、次々と死刑を執行された。

(2) 千葉法相は、「中国の刑罰法規は日本と異なるだけに、日本人は違和感や反発を感じているのではないか」と話し、毎日新聞の4月9日の夕刊の見出しも、「対中感情に影響も」として、死刑判決を批判している。

(3) しかし、死刑そのものを否定する立場ならともかく、日本における死刑を肯定する立場からすれば、特に問題は無いはずである。各国の刑罰法令により、死刑となる罪が違ってくるのは当然だからである。

 日本でも麻薬密輸罪は重罪であり、裁判員制度の対象罪でもある。しかも、暴力団がらみの、人の体を犠牲にして闇の世界で儲けようとする卑劣な犯罪である。その犯罪について死刑をもって処断する国があっても、日本人の倫理感、正義感として受け入れがたい、ということでは無いと思われる。

 中国では麻薬撲滅を極めて重要な課題と考えており、麻薬が場合によっては人の命にかかわる問題を引き起こすことを重視しているとのことである。

(4) 日本人と日本政府は、この問題について、世界には刑罰についての多くの価値観があることを理解し、冷静に対応すべきだと考える。


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